6月29 

この時期、東北の山に出かけることが多い。理由は、「おと休」(大人の休日倶楽部会員パス)。梅雨時の旅行客が少ないときに売り出されるチケットがあるから、、、

下は曇っていても上は晴れ、というのが意外にある。今回もそのパターン、もちろんこの時期、ピーカンというわけにはいかないけど。6/29三ツ石、6/30秋田焼山を歩いてきた。なお「焼山」はあちこちにあるので、ネットなどでよく使われているように秋田をつけて「秋田焼山」にしました。

 

11:12奥産道ゲート-11:51登山道入口-12:31三ツ石避難小屋-昼食、花の撮影-13:28下山開始-14:01滝ノ上♨分岐-14:15水場-14:44奥産道ゲート


より大きな地図で 三ッ石20130629 を表示

朝早い新幹線で行くと、盛岡に着くのは9:20頃。スーパーこまちがはやぶさ君と離れるのを見てからね。

レンタカーに乗り換え、林道ゲート前に駐車。熊出没注意、11:12出発。上の地図の大松倉沢を越えたところが出発点。

立派な舗装道路を3、40分歩く。

この辺りはガスの中。一瞬薄くなった時に写しました。

11:51。登山道入り口に到着。

この写真ではわかりにくいけど、上の地図の奥産道(黄色)から離れる地点。歩く距離はここまでの方が長いかも。

やっと土の上を歩ける。

ただ、ここからはガスだけじゃなく、樹林帯に入るので薄暗い。

11:55。わずか5分で滝ノ上♨分岐。

昔ぁし、学生の頃、三ツ石から滝ノ上♨に下った道だろう。

葛根田川の沢登りのあと、裏岩手の縦走路を月明かりで歩き、三ツ石の避難小屋から下り始めた夜中の樹林帯、ヘッ電も切れ、足の感覚だけで下った。

稜線近くなると花が目立ってくる。

これは、ツマトリソウ

ショウジョウバカマが並んでる。

色が濃い!

まだ咲いてる水芭蕉も出てきた。

こうして写真を撮りながら、12:31、小屋に到着。

最近立て替えたのか、小屋の中は綺麗。

真ん中のストーブを囲むように板の間が廻り、学生の頃山スキーで来た時に泊まった時の構造と、基本的には同じだ。その間にもう一回建て替えたとは思うけど。

トイレは大きく変わっていた。

男女兼用となっているけど、中は洋式。水洗ではありません。

避難小屋だから基本はポットン。

注意書きの最後の所。

「臭い物には蓋を」、、、(^_^;)

外に出てみたら、頂上のガスが一瞬晴れた。

ズームすると三ツ石の”石”の上に人が立っている。

この景色を見ながらお昼にしよう。

妻が毎年漬けている梅干しを持ってきてくれた。

小さいジップロックみたいなのに一個ずつパックした発明品。周りには滲みださないし、そのまま手を汚さずに食べられる!

小屋の前には池塘、というよりでかい池。

山が映っている。

手前には、コバイケイソウが咲き始め、

水面にはミツガシワ

蕾は赤く、開くと白。

そして、ヒメコザクラ

小屋の大松倉山寄りの湿地には、モウセンゴケ。

ミズバショウの葉にとまるトンボ。羽化したてなので、まだ弱々しいから♂か♀か、わからない。

ハクサンチドリ?

サンカヨウ

シラネアオイ

キバナノコマノツメ?

ベニバナイチゴ

 

と、たくさんの高山植物が見られてよかった。

13:28。帰途に着いた。

樹林帯が見えてくると、その高さから下はガスの中。

下はずっとこうだったのね。

14:01。奥産道への分岐。

よく見ると「←」の下に「水場まで15分」とマジックで書いてある。

途中、登りでは気がつかなかったキクサキイチゲ。

普通は春の花。

14:15。ほぼ15分後、ガスの中から水場出現。

冷たくておいしい水を飲んで、

道端にあった花。

なんて名前だったかなぁ?

後日追記、ベニバナイチヤクソウでした。

14:44。車両通行止めの舗装道路をスタスタ歩き、ゲートに到着。

今日の泊りは後生掛温泉。車で一気に移動した。

きりたんぽ。

鍋は和紙を使ってる。高級感を出すため、大変だなぁ。もしかしたら片づけも楽かも?

今の時期は、やっぱり根曲がり竹のタケノコ。

グルメレポートでないので、この程度で、、、。

6月30 

今日は昨日より天気がいい。焼山までの往復のつもりで出発したが、結局玉川♨まで行ってしまった。二万五千分の一地図は一応用意していたけど、帰りはバスがあるので大丈夫、と。

 

8:57後生掛♨-10:10もうせん峠手前-10:50焼山避難小屋11:00-11:25焼山-12:42玉川温泉の奥-車移動、後生掛経由ふけの湯-15:30ふけの湯から大谷地めぐり


より大きな地図で 秋田焼山20130630 を表示

チェックアウト後、車は置いといて貰うことにした。8:57。登山コースの表示に従って歩き出す。

辿って行くと、建物の前に、「登山道、この上だけ土足OK」と書いてある。

なるほど。

渡り廊下部分を横切るのね。

出たところは♨が流れる川。

を、渡り、登山道へ。

まだ残るツツジ。

これだけでしたが、、、。

10:10。開けたところに出た。

そこから間もなく、毛せん峠。

さらに間もなく、後生掛と玉川への表示。中間点だろうか?

どちらへ向かっても「温泉」てのはイイネ。

高山植物も出てきた。

10:23。ウラジロヨウラク越しに広く見渡せるところに出てきた。

シャクナゲの画を撮っていると、後ろで「シッ、シッ、、」というような音がした。後ろを歩いていた妻が気が付き、大声で教えてくれた。

威嚇していたのは、ニホンカモシカ!ビデオを向けるとすぐに方向を変え、消えていった。早いし、けっこう跳躍する。

お花畑風の場所も出てきた。

焼山が見渡せる。登山道の先、逆さ水滴みたいな雪渓の下に避難小屋が見える。

右手の沢は、沢床から温泉が湧いている場所。学生の頃、避難小屋の脇(上の写真の右端の雪渓部分)から藪を下って入ったことがある。出たり入ったりで3時間くらい居て、帰りには湯あたり状態。後生掛までの下り、登りより時間がかかった。汗を流すため、もう一度後生掛温泉に入って、ますますグッタリした、っけ。

10:50。建て替えられた避難小屋に到着。その昔、避難小屋は道路向かいにあり、当時でも崩れかけていた。

ところが、建て替えられた避難小屋もこのとおり。

時が経つのは早いなぁ(遠くを見る目)。

遠くではなく、足元には蛇!

なんと、コウモリを飲み込む最中だ。

まだコウモリの手先が蛇の口の端をつかんでいたり、羽の骨が出っ張ってて飲み込み辛そう。

ずうっとビデオを回していたら、気まずくなったのか、秋田県の陰に隠れ始めた。秋田県が守ってるわけじゃないけど、、、。

ただ、胴体の中で傘を広げたみたいになっているので、どうも動きにくいみたいだ。

11:00。まだ、お昼には早い、と、行動再開。

一旦、登りだ。

一山超えると、こんな案内があった。

その向こうには、硫黄の火口湖みたいなのがある。でっかい温泉!と喜びたいところだが、

奥の一角には、ボコボコと熱湯とガスが出ている。

硫化水素などは空気より重いので、ここに入るのは自殺行為かも。

反対側の斜面は、お花畑だ。

相当な急斜面なので、全体が見渡せる。

名残峠まで行くと、焼山をトラバースするルートは通行止めだった。

頑張って、焼山頂上を目指す。12:05

下の方には、玉川温泉が望める。ここまで来ると、後生掛に戻るより、玉川温泉に下る方が早い。

ということで、新たに開かれた急なルートを下る。周りは根曲がり竹の藪、足元はその根っこがびっしり。遠くからはタケノコ採りの熊除けサイレンが聞こえる。

森吉山もどっしりと迎えてくれた。

12:42。なんと玉川温泉の一角に着いてしまった。

橋の下の川は♨。

このあと、バスに間に合うかも、と広い敷地内を歩いていたら、バスがブーッと行ってしまった。時間を確認していなかった(・。・;)

とりあえず、お昼を食べ、アイスを食べ、バスまでは1時間もあるなぁ。と、話していたら、近くで涼んでいた方が、「後生掛温泉にも入ろうと思ってるから、乗っけてってやるよ」という有難いお話。お言葉に甘えたが、後生掛温泉まで行くと、駐車場はいっぱいで、ほぼ国道まで路駐状態。その方は帰途に就いた。お礼もできずに申し訳ありませんでした。

我々は、自分達のレンタカーに戻り、途中大深温泉を覗いた後、今夜の宿へ移動。

女性にはあまり受けない名前だ。

「老けの湯」ではなく「蒸けの湯」なんだけど、、、。

昔来たときの面影はあるけど、だいぶ大きくなった気がする。

15:30。部屋でのんびり、というのも何なので、近くの湿原にお散歩に行くことにした。

大谷地というところ。

一面の、

ワタスゲだ。

ホント、綿みたい。

6月末なのに、レンゲツツジが咲いている。

まだ、鮮やかだ。

こちらは、イワハゼ。

湿原の向こう側まで行ったら、熊のウンコを見つけたので、直ぐ戻り、温泉、温泉!

これは、脱衣所は男女別、湯船は一緒の露天風呂。周りからも丸見えだけど、夜は星空を眺めながら入れる。

食事は、地の山菜などが多いので、なかなかいい。ただし、始まる時に、大女将から一品一品説明がある。長いっちゃ長いけど、思い出に残るね。

 

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