11月3日 8日目
トレッキング6日目
MBC→アンナプルナベースキャンプ(ABC)(約2時間)
MBC 3700m
ABC 4130m
全体的に緩い登り。
7:45出発ー9:48ABC到着
起床時間は6時、日の出は6:20頃。洗面器にお湯を貰って、顔を洗って、ついでに足も洗う。時々、外を覗きながらね、、、。
暖かい格好で、外へ出る。アンナプルナが輝きだす。
オー!と言う。
一旦黙ってビデオを回す。ただし、酸素が少ないので、呼吸は止めない。
こちらはデジカメの写真。
発色はビデオよりいい。
アンナプルナサウス(7219)とバラハ・シカール(6151)。6:30頃
その右に連なるアンナプルナⅠ峰(8091)
荷物をまとめ、食事を済ませて白く輝く峰々を見上げる。
そんな中を出発。7:45
まだ、日が当たってないので、かなり寒い。
しばらく進むと右後ろの谷の間から、
アンナプルナⅢ峰(7555)と
カンダルバチュリ(6248)
もうすぐマチャプチャレからの日の出だ。
周りじゅう山になってきた。
ヒウンチュリー(6441)
その右がサウス(7219)
バラハ・シカール(6151)
さらに右がⅠ峰(8091)
もう雲がわいてきた。
ついにマチャプチャレから日の出だ。8:47
途端に暖かくなり、凍ってた川が流れだす。
上の方が日が当たるのが早いから、下流のここでは氷の上を流れてる。
アンナプルナベースキャンプ(ABC)へ向かう私とサブガイド。
今日は、こんな雄大な景色の中を歩いてきた。
ちょっと手前にあったABCの看板の前で記念写真。9:36
おそらく、ここに着いた全員が撮るだろう画だ。
9:48、ABCに着いて、
前はサウス、
後ろはマチャプチャレ
ぐるっと一周山だらけ。
ちょっとお散歩に、
10:28
凄い量のタルチョだ。普通の人が行ける一番高いところだから集中してるのかも。
小さいピークで記念写真。10:50
左から、ポーター、サブガイド、妻、ガイド。
交代して、私が入る。
この後ろには、二人だけの世界に浸るカップルがいた。今晩同室になるとはつゆ知らず、、、。
Ⅰ峰がガスに覆われてきた。
更に右、低く見えるピークがシングチリ(6449)。
右の方から登るルートがありそうだ。
手前には、氷河に削られた崖、と下の凸凹は氷河。氷河は自分が運んできた石でおおわれている。シングチリとテントピーク(写していない)は、写真の左端辺りから取り付くんだろう。
氷河湖があるのが氷河の証拠。
よく見ると下山してくるパーティがいる。
ABCのロッジとマチャプチャレ。
ロケーションは最高だ。
今いるところ、ロッジからの標高差は大したことない。
咲きかけたときに霜でやられたのか、ドライフラワーのようなシャクナゲ。
お昼の後、高度馴化のため、三つ上の写真の右の斜面に登ってみた。13:07
かなりの急傾斜。
後で奥様は「呼吸が苦しくて死ぬかと思った」と言っていた。
しかし、そのおかげで夜はぐっすり。
パルスオキシメーターの値も到着の晩86、翌朝91と高度の影響は全くなかった(ジヌーのところで写真が出てきます)。
今度はロッジを見下ろす角度が急だ。
テントピークのベースキャンプも見える。氷河に削られた崖の上だ。
ガスが一気に押し寄せて、ギリギリ撮影できた。
ガスって一気に冷えてきたので下ることにした。13:25
こんな岩ゴロのところを登ってきた。
私は、こういうところのルートファインディングが好きなので、あまり苦しさを感じないで登ってきてました(´∀`*)ウフフ。
ロッジに戻りお茶を飲んでいたら、霰が降ってきた。14:06
早く帰ってきてよかったぁ。
夕方になると、いつものようにガスが晴れる。
マチャプチャレが綺麗に見えてきた。
早速、外に出て撮影だ。17:21
夕日に染まりだした。
感動しながら撮影する。
そして、残照。17:35
このロッジで初めて日本人に合った。京都からの夫婦と日本からガイドを連れてきた年配の女性。
京都からのご夫婦は、現地のガイドを含めて自分たちで手配してきたそうだ。確かに、最初からここ(アンナプルナ)を目的地にすれば、個人旅行でも来れそうだ。
ガイド連れの女性は、最初、夫婦で来ているのかと思った。というのは、態度のでかい旦那(←ごめんなさいね)と引っ込み思案の奥さんに見えたからだ。話をしてるうちに、偉そうにしてるのがガイドだと分かった。
今夜はルームシェア。6人部屋だった。私達二人と、例の韓国のおばちゃん、ドイツ人のカップル、それにスペインのおねえちゃん。
韓国のおばちゃんは、今日が二泊目。昨日は食堂のベッドに寝たそうだ。今日はレンタルの毛布一枚で寝ていた。もちろん部屋に暖房はない。荷物はデイパック一つ、カメラも持っていないし、昨日一日何をしていたんだろう?Aさんは、夜中の3時ころ歩いているのを見た、と言っていたが。ロッジにいた犬は、夜中に吠えまくってた。ユキヒョウでもいるのかなぁと思っていたけど、、、。
ドイツ人のカップルは、散歩に行ったとき、二人の世界に浸ってた人たちだった。歯を磨くのも一緒、シュラフに入る時間も一緒。新婚さんかも。
スペインの姉ちゃんは、デイパックよりちょっと大きい荷物。一度荷物を持って出て行ったのでキャンセルしたかと思った。レンタルの毛布と大きなビニール袋に入って寝ていた(らしい)。なので、夜中に寝がえりを打つとバリバリとうるさかった。それに、朝出発した後はごみを放置したままだった。スペインもゆるい国だからかな。
トレッキングにはいろんなところからいろんな人が来てるなぁ。
11月4日 9日目
トレッキング7日目
ABC→Bamboo(約5時間)
朝日に染まる雄大な山々を眺めた後、登りの3日分を一気に下る。
8:09出発ー12:15ヒマラヤ(昼食)ー14:30バンブー
登りではバッテリー温存のため使っていなかった山旅ロガーを入れてみた。
グラフの水平部分は休憩とお昼ご飯です。
今日は全行程(昼休憩なども含め)7時間。ほぼずっと下りでした。
前日の晩、Aさんが「明日は15分くらい早く起きてください。朝焼けを見に行きますから。
6:00起床を5:45にした。サブガイドが洗面器のお湯を持ってきてくれた。他の人と同室なので、外で顔を洗った。
日の出前の山がうっすらと見える。6:06
ロッジにいた人々が、次々と出てくる。京都のご夫婦には、昨晩吠えていた犬がお供をしていたので、「君(ワンちゃん)は、夜中じゅう、パトロールしてくれたねぇ」「ホント、なかなか寝付けなかったわ」。羽服を着こんで、私達も昨日最初に行った丘の上へ向かった。
まもなく、一番高いⅠ峰に日が当たり始める。6:26
いろんな言語で感動の言葉が聞こえてくる。
バラハ・シカールにも当たり始めた。
バラハ・シカールの拡大
Ⅰ峰の拡大。
感動の連続だ。
動画はこちら↓
朝ご飯を済ませ、準備をしていると、朝一の救助ヘリが飛んでいく。
ロッジに日が差してきたところで、私達も出発。8:09
前方に見える日陰にまもなく入るのかな、と思っていたが、日がどんどん上るのでなかなかはいらない。それどころか、どんどん暑くなってきた。
スタスタと下り、デウラリに到着。
これは、上のロッジ近くにあったタルチョ。真ん中あたりにある四角くタルチョで囲ったものは何ですか?とAさんに聞いたけど、わからないそうだ。
3日前、高度馴化のために登ったのは右上の灌木の辺り。
行きには開いてなかった花の場所に出た。10:04。まだ残っているのは高さが2mほどもある。
冬準備のためにアザミのような葉っぱに霜が降りていたアレだ。
小さい氷河みたいな所を通過。11:33。
みんなが歩く下は氷の上に土砂が乗っているので、とても滑りやすい。お尻が泥だらけの人とすれ違った(笑)。
12:15。ヒマラヤでお昼。ここの食事はおいしい。
歩き出してすぐ。葉っぱを平たく冬仕様にしたサクラソウの仲間が咲いていた。花も中心に集まってる。
14:30頃、バンブーに到着。
かなりの人が洗濯物を干してる。ただ、ここは谷底なので、あんまり乾かない。
今日は、食堂から離れた部屋だ。静かでいい、と思っていたら、隣の中国人グループが遅くまで騒いでいた。
11月5日 10日目
トレッキング8日目
Bamboo→Jhinu温泉(約6時間)
今日もどんどん下る、、、ではなく、大きくアップダウン。チョモロン村からは、来た道と分かれて下っていく。
朝イチで200m程登る。
upper Sinuwaまで少し下り、お茶休憩。
川までは急な下り、約400m。
チョモロン村に入り、300m登り返してお昼。
行きに泊まったロッジを通り過ぎ、凄く急な道を約500m下る。
いつもの通り、6時に起床。ただ、朝の景色を見に部屋を出ることはないので、結構ヒマだった。朝食を済ませて、7:53出発。谷底は日が当たらず、出だしは寒い。でも、200mの登りがあるのですぐに暑くなる。
9:22。アッパーシヌワでお茶にする。
この地図ではシヌワの標高がバンブーより50mしか高くない。見返してみたら、バンブーが2145mでした。
ここまで来るとマチャプチャレが良く見える。
アンナプルナⅢ峰は、この辺りからが一番よくわかる。
日向に出てきたので、一気に暑くなる。
これから谷まで下り、その向こうのチョモロン村に登り返す。そして、尾根の向こうを左へ下る。
11:22。チョモロン村のロバ溜りに続々とロバが入って行く。通いなれているのか、みんな間違えずにUターンするように歩く。
私たちは、荷物に潰されては困るので、目の前で待つ。
どうやら、ロバが荷物を運ぶのはここまでみたい。
ロバが多い、ということはこういう事。古いブツから湯気が立ってるブツまでてんこ盛り。苦しい階段登りの上に、注意をしないと、、、。
11:58。サブガイドお勧めのロッジに到着。
ロッジのメニューは全部こんな感じ。
ヌードルと書いてあるのは、日本のインスタントラーメンそっくり。入ってるもの、例えば野菜とか、によって300~450ルピー。
ポテトは、煮たり焼いたりがそろえてあり、どれも美味しい。
最後の方に、部屋代が載っている。
相部屋のベッドだけなら、150ルピー。一部屋貸し切りにするなら、850ルピー。もちろん標高が上がれば少しづつ高くなるけど、1ルピー≒1円なので、宿代はメチャクチャ安い。その代わり、泊まったところで晩御飯と朝ご飯を頼むのがルールだそうだ。
ここはシヌワを過ぎたので肉が食べられる。私たちは、チキンを注文。
多少時間はかかるが、肉は久しぶり。美味しくて感激。
出発してまもなく、ジヌーへの分岐点。ここから来た道と分かれる。13:42。
見下ろす角度がこんなにも急な階段を下る。
地元の女の子が歩かなくなったヤギを抱きかかえるところに出会った。13:54。
小学校高学年か中学生くらいだろうか?
急な坂道をスタスタ
と、やっぱりこの娘には(ホントの意味で)荷が重い。ドサッとおろす。
Aさんが耳を引っ張って手伝った。
が、この後ヤギは座り込んでしまい、この娘がひっぱたいても動かない。
結局、また抱え上げて運びだした。
この辺りの村では家の仕事をしている子供たちを見かけた。手伝っているのではなく、働き手として仕事を分担されているようだ。それが普通なんだろうけど、、、偉いなぁ。
途中見かけた、木になるトマト、と言っていた。
帰ってから調べたら、ナス科の木で、味は本当にトマトだそうだ。
14:21。ジヌーが見えた。だいぶ下ってきたのに、まだとんでもない角度で見下ろす位置だ。黒い線はロープウェイではなく、ただの電線。
綺麗な花を撮影していたら、サングラスがないことに気づいた。どこかで置き忘れたか、落としたか?探しに戻るのも急登を登る気はしないし、などど迷っていたら、どこかのガイドさんが持ってきてくれた。ダンネバード、ネパール語で「ありがとう」と言って受け取った(チップが欲しそうだったが、、、)。14:26。
なお、ネパール語はこれ以外に、ナマステ、ビスタリ、タトパニくらいしか知らない。
14:41。ジヌーに到着。お茶を飲んでいたら、さっきの娘がヤギを抱えて下って行った。思わず笑ってしまったけど、どこまで行くんだろう?
ここまで降りてくると、だいぶおしゃれな感じになってくる。
この後、みんなで温泉に行ってきた。片道15分と聞いていたが、谷底まで下りで20分近く、登りで30分はかかる。登りで汗をかきたくなければもっとかかる。
温泉は、コンクリートの露天風呂が二つ。その間に掘っ立て小屋の脱衣所があり、一番下にシャワーと称するパイプからお湯が出ているところが二つある。見た目はかけ流しでなく垂れ流し。
先ず、シャワーで頭と体を何度も洗い10日間の汚れを落とす。ここで役に立ったのが、成田前泊のホテルから頂いてきたシャンプー。日航成田さん、ありがとう。その後、20~30人入れそうな浴槽に移る。ぬるめの温度で長く入っていられる。色んな国から来た男女混浴でみんな気持ちよさそうだ。もちろん水着着用だけど。元々私たちは温泉のないトレッキングルート(ゴーキョ)だったので、水着の用意はない。私は、普通のパンツ、妻は、スポーツブラ等で代用して入ってきました。混んでるというので、ビデオは持って行かなかった。だから、画はなし。
温泉から上がれば、当然飲みたくなる。ここまで下れば、高山病の心配もなくアルコールも解禁。ガイド、サブガイド、ポーターさんたちと飲みだした。ビールの後、これはバグパイプというウィスキー。Aさんおすすめでなかなか美味しい。18:39。
飲み始める前に、部屋の電気が点かない、というトラブルがあったので、ランプを持ってきてくれた。その明かりの下で乾杯。
つまみを頼んだらポップコーンだった。
これが、酸素分圧の記録。ほぼ90以上で何の問題もなかった。
今日のアップダウンは
200m登り
500m下り
400m登り
400m下り
トータル300mの下りでした。
11月6日 11日目
トレッキング9日目
JhinuーNew BridgeーGhandrukーTolka(約5時間)
支流まで下り、ちょっと登ったあと、Modi本流を渡る。そこから緩いがずっと登り。
昨日と同じくらい急な道を支流まで下る。
少しトラバース気味に歩き、また急な下り。
細かいアップダウンの後、本流を渡る。
しばらく水平に歩き、その後どんどん登る。
長ぁい昼休みの後、ダラダラ車道を登る。
ロッジの出口で出発準備をしていると昨日妻が日本語が話せると言っていた中国人美女がいた。柵を使って大腿四頭筋のストレッチをしていたので、昨日妻と話した方ですか?と日本語で聞いた。アメリカデンバー在住だそうで、アスリートかも?という感じ。中国から来た人たちとの混成パーティで、今日は下りだそうだ。中国の人たちは、混成パーティが多いんだろうか。
7:51。昨晩泊まった部屋の前を出発。
道は相変わらず急な下り。
ニューブリッジを過ぎ、モジ川本流を渡る。9:13。
この橋を渡らずに、右岸側の道をたどると、3時間半くらいで車に乗れるそうだ。大半はそちらを目指したらしい。その後見かけなくなったので、中国人美女や京都のご夫婦もそちらへ向かったようだ。
つり橋の上からは、Ⅲ峰がよく見えた。
休憩中。すこし大きめの蝶が周りを舞っていた。9:47。
ルリマダラかな???
ポーターが続々とやってきた。Aさんが聞いたところでは、36人のドイツ人グループが来てるそうだ。その後、何パーティかに分かれてやってきた。ナマステ、ナマステ、、、。
マーライオンの口みたいな滝があった。
村に入る直前。ゼフィルスが沢山吸水に来ていた。調べたらクルミシジミらしい。10:30。
11:00。ガンドラックに着いてお茶をゆっくり飲む。
今日はこの後そんなに頑張らなくていいので、11:43、お昼にした。
フライドチキンにポテトの付け合わせ。温野菜、フライドライス。どれも美味しい。
この村は、インド系の顔立ちだ。ナントカ族と言ってたが忘れた。向こうで若い娘がおしゃべりしていたが、超美人だった。
途中、学校の脇を通り、13:59、トルカのロッジに到着。
ここでは、部屋にコンセントがあり、充電できる。私は、20000Ahのモバイルバッテリーで、トレッキング中を賄い、ここまでもたせてしまった。
ロッジの段の下には水牛が草を食んでいた。
里の景色。
谷向かいの斜面には、来た時の道路が見える。あんなに車で登ったのね。
右上の家が集まっているところがキムチェ。車を降りてトレッキングを始めた所だ。
橋を渡った後、ドイツ人グループ以外にはあんまりすれ違わなかった。写真の谷底辺りから車に乗れるので、みんなあっちへ向かったし、こちらから歩いて入る人も少ないんだな。
藁ぶき屋根の家。
ロッジにも同じ場所の過去の写真があった。
昔の日本もこんな景色があったなぁ。
このロッジには、ロシア人のグループがやってきた。夕方、庭でビールを飲んでいたところに差し掛かった。あまり英語の会話に慣れてない様子で、「どこから来ましたか?」、「日本です」、「お会いできて光栄です」という教科書みたいな会話をした。
晩御飯は、この人たちと私達だけ。昨日までの混み方が嘘のようだった。