”三大北壁が見たい”
エベレストクラブという旅行会社で打ち合わせた時の私の一言。
これが全ての始まりでした。
↓場所はこの辺
日程はこちら↓
9月21-22日 1-2日目
空路ソウル、バーレーン、ジェッダ経由チューリヒへ(約24時間)。その後レンタカーでシャモニまで
ソウルまでは北米からの成田経由ソウル行き(飛行時間2時間)。ソウルで飛行機を乗り換え、11時間でバーレーン(現地時間夜中の12時ころ)、3時間でジェッダ、5時間でチューリヒ着。着いていきなりハプニング、、、。
11:00成田集合-13:30成田発-15:40ソウル着-18:50
ソウル発-8:50チューリヒ着
成田-ソウルで1食、ソウル-バーレーンで2食、バーレーン-ジェッダで1食、ジェッダ-チューリヒで1食、計5食。
成田が午後、ソウル発が夜、バーレーンが夜中、ジェッダが未明、ようやく夜が明け、雪をかぶった山が見えてきました。と、飛行機とすれ違ってビックリ!
やっとチューリヒに着きました。
飛行機の中では、シートを4つくらい使って横になって寝てました。それに、24時間もかけて来たので時差ぼけはないみたい。
皆さんに両替をお願いし、エベレストクラブのM谷さんとレンタカーを借りに行き、みんなを迎えに行こうとしましたが、またレンタカー会社に逆戻り。駐車場から出られないか?と思ったけど、入ってすぐだったので出られました。もう一度慎重に標識を見ながら進むと、飛行機が下に向いてる標識を発見!みんなの待つ到着ロビーに向かうことができました。そしてロビーで待ちくたびれたみんなと合流し、出発。最初のパーキングエリアで飛行機から持ってきたパンやチーズが一食目。みんなのザックから、出るわ出るわ。
レンタカーは3列シートで、その後ろに全員の荷物が入るという超ロングボディ。説明書を見てみましたが、フランス語、スペイン語、ドイツ語などで書いてあり、英語がない(汗)。写真は、高速のパーキングで、ガソリンの種類や排気量が書いてないかとボンネットを開けて見ているところ。
途中休憩の駐車場にバックで入れるのに苦労したり、一面のブドウ畑の中を進んだりして、国境、といっても高速道路の料金所みたいなところ、を通過する時、パスポートチェックがありました。私は、後ろのザックに入れてあったので、取ってこようとすると、係員は誰か一人のを見て、「行っていいよ」。こうしてスイスからフランスへ入国。
シャモニに着きました。その晩はシャモニに住んで山登りをしている方の家で、和食パーティー。和食って昨日まで日本で食べてたんだけど、、、。
シャモニは正式にはシャモニモンブランと言います。
その名の通り、町からは空高い位置にモンブランが見えます。右の黒いピークの先っちょに光っているのはグーテ小屋。
9月23日 3日目
エギーュドュミディを越えイタリアへ。途中、一つ目の北壁が。その後、ガルダ湖まで移動
予定ではモンタンベールまで行った後、車でイタリア側へ抜けることになってましたが、あまり天気が良いので、ロープウェーを乗り継いでイタリア入り。M谷さんが一人で車を回しました
これが、ロープウェイのルート。
右がフランス側、左がイタリア側。
朝日があたるミディ。
ロープウェイはあの山頂まで一気に登る。
最後はほぼ垂直にぶら下がる。
チケットはこれ→
ミディの駅から展望台へ行く途中、登山者用の出口からグランドジョラスが望める。この先は雪と氷の世界。行きたいなぁ。
その世界の入り口がこちら。
狭いリッジをアンザイレン(ザイルを結びあうこと)で下り、その先から、メールドグラスへ降り立つ。
私たちは展望台へ。
左上はモンブラン頂上、右上はドリュ針峰群。
左下は、遠くにマッターホルン、右下は近くに見えるグランドジョラス北壁。
さらに、こんなかわいい三連のゴンドラで氷河を渡る。
このロープウェイ、途中でスリルが味わえます。
氷河の上なので鉄塔が立てられない。そこで鉄塔の代わりにワイヤーでケーブルを吊るしてある。その繋ぎ目でゴンドラが落下するように揺れる。けっこう怖い!
そこから見えた岩壁。
真ん中下のテラスに人がいます。
←ココ
国境にあるロープウェイの駅では、係員のおっちゃんがパスポートチェック。緊張感まったくなし。
左はそのテラスで記念写真。ところで右端の人は誰?
右の写真はバックになっているダンデジュアンのアップです。
そんなこんなで、イタリア側に降り立ったのは、予定を大幅に過ぎてました。
イタリアリラに両替しないとガソリンも入れられないし昼飯も食えない、ということで急いで高速を使い次の街へ。
銀行が昼休みに入る前にギリギリ到着。ガソリンスタンドでサンドイッチを買って昼ごはんになりました。
さらに走るうち、景色のいい湖にさしかかり、高速を降りてしまいました。
ここは、高級リゾート地のガルダ湖。シーズンオフになったプール付きのホテルに格安で泊まりました。水は抜かれてたけど。
その晩は、隣のブドウ園で買ったワインをみんなで飲みました。
今日はトレントまでの予定が、はるか手前で途切れました。
9月24日 4日目
今日はドロミテまで移動
スタートを早くしましたが、あちこちで下車観光。
遅れを取り戻すべく早朝に出発。
分かれ道で、小高いところに登り、地図を見ながら「あっちか?」
峠道には古い城壁。
いろんな歴史があるんだろうなぁ。
ドロミテの草原でお昼ご飯。
スーパーで、パンとハム、野菜などを買っておき、景色の良いところで車を止めて。
自然の中の食事は最高。
峠を超えると、コルチナダンペッツォの街並みが見えてきました。
今日はさらに先のミズリーナ湖畔まで進みます。
ミズリーナ湖畔を廻ってくると見える景色。
すごく絵になるホテル(この景色を狙って建てたな!)。
奥には、ドライチンネが見えてきました。今夜はもう少し進んで、チンネの麓にある、三ツ星ならぬ三つのフォークの宿に泊まる。フォークの数は、食事のランキングを表すそうです。
この晩御飯、K田さんが体調不良で食べられず。日本へ帰ってからもずっと悔しがっていたことは秘密です。
9月25日 5日目
日の出を見るため暗いうちに出発。その後、コルチナに戻り、、、
3000mから見た日の出は素晴らしい。しかし、そのぶん一日が長い。
昨晩の夕食の後、ミーティングをして、チンネからご来光を見よう、ということになりました。「有料道路を通るのでオプショナルツアー扱いとなり別料金」という打ち合わせもできてましたが、早朝のため料金所に人がいない。つまりタダ!
この写真を撮るため、標高3000mくらいにある丘を駆け上りました。3分ほどは、動けなくなってしまった。良い子は3000mの高さで走っちゃだめよ。
向かいの山にも朝日が当たりだした。まだまだ寒い。
と、私たちの居る所にも日が差して、急に暖かくなった。そこで、シルエットで遊んでみました(右)。
朝のミズリーナ湖。
山を下り、鏡のような湖畔はまた格別。
山の案内図もあります。
コルチナって登山のベースになる町だというのがわかります。
朝市をやってました。
けっこういろんなキノコがあるのね。
移動中に見えた雪(氷河?)に覆われた山。
滑れるのか?
ヒドゥンクレバス(隠れたクレバス)がありそうだから無理かな。
こちらは岩登りしてる人たち。
スカイラインがルートになってるんでしょう。かなりの人が取りついています。
今日の泊まりはこのペンション。
ベルニナ峠の手前まで来ました。
ベランダにはたくさんの花、、、の前で手を振る人たち。
9月26日 6日目
今日は峠を越えてベルニナへ。さらにマッターホルンの麓、ツェルマットまで移動。
素晴らしい景色と、自分たちで作るおいしい昼食。
これから登る道路の地図(左)と実際の写真(右)。右側の三角の山の右手に峠があります。
峠に着きました。標高は2758m、、、、着くころには車のパワーガタ落ち。空気が薄いのと傾斜がきついのでアクセルを踏み込んでも20km/h位しか出ませんでした。
そして、こんなに良い景色のところに出ました。
岩山をバックにした紅葉と流れる小川。
左はブルーベリーを摘んでいる私(ウ○○ではありません)。
右は、今日の昼ごはん。手前のコッヘルには摘んだブルーベリーが、そして奥のコッヘルには、なぜかワカメの酢の物。
そして国境のすぐ近くを通過。
このように係員が寄ってきて、あいさつ。パスポートも調べてなかったような気が、、、。
景色の良い峠道。時おり急に狭くなって、建物の間を通ったり、、、。
いよいよ下りに差し掛かると、絵にかいたようなヘアピンカーブの連続。ここまでくると芸術品だね。
ベルニナ山群が見えてきました。森林と雪山、氷河と湖。湖水は、氷河から流れてきた水なので、少しミルキーに見える。
と、そこにベルニナエキスプレスがやってきました。
この列車、とてつもなく遅い!
景色を見せるためか、勾配がきついためか?おかげで、列車を見つけてから、車を止め、線路際まで行き、写真を撮る、これだけの時間が充分ありました(笑)。
そして、ツェルマットの手前の駅、テッシェへ。
ツェルマットは、排気ガスの出る車は入れないので、ここに置いて電車で向かいます。
9月27日 7日目
今日はマッターホルン(今回2つ目の北壁)を見ながらハイキング。
天気にめぐまれ、いろいろ楽しめました。
見えてきました、マッターホルン!
さらに、登山鉄道は、ゴルナグラートへ向かいます。
ゴルナグラートの展望台ではアルペンホルンを吹くおじさんが、、、。観光用かもしれないけど、すばらしい音が響く。
の、展望台でやらかした
”マタホルン”
周りはすばらしいパノラマ。
リスカム、ブライトホルン、、、流れ落ちる氷河。
そこからはハイキングをしながら下ることにしました。
みんな思い思いに下ります。
リッフェルゼーでは運よく逆さマッターホルンを見ることができました。
そこで、私も逆さになってみた。
微妙、、、。
私は一瞬、”山羊だっ”と叫んでいましたが、有名な”アイベックス”、カモシカの仲間です。このアイベックス、微妙な距離を取って岩場を逃げて行きます。私も岩登りしながらカメラを構えて撮りました。
ツェルマットの街中には、伝統的な建物も残っています。
写真ではよくわかりませんが、左の倉庫には”ねずみ返し”がついてました。
今日は、さらに移動します。
左上のチケットにあるように車ごと乗っていくカートレイン。右上は乗り込む時の様子。乗ってる人は列車が動いている間もそのまま。エンジンを切り真っ暗なトンネルのなかはかなり怖いかも。
発車時間は夜9時を回っています。
9月28日 8日目
今日はアイガー(今回三つ目の北壁)が見えるところを歩きます。
歩きやすいハイキングコース。
昨夜遅く着いたので、よくわかりませんでしたが、周りが山に囲まれ景色の良いペンションでした。
インタラーケン経由で、グリンデルワルトへ向かいます。
登山電車にはなぜか”大津”の名が、、、。
姉妹都市かな?
後日調べてみたら、やはりそうでした。
登山電車はアイガーの岩壁のすぐ真下を登ります。見上げる北壁は大迫力。
この後、クライネシャイデックからハイキングの始まり。
ハイキングを始めるとベッターホルンが良く見えます。
ポスターなんかで見る景色と同じだぁ。
展望もすごいけど展望台のバックが凄い。
シルバーロートホルン。
周りからすると低いピークですが、全部雪に覆われているので目立つ。どこか滑れないかなぁ。
というより、見た目はジェラート。早速食べようとしてます。
フィルストではピラミッドを作ってみました。
こんなことするのは日本人だけ、いや、私達だけかも。
周りの外人さんたちからは大ウケ!外人は私達なんだけどね。
ここからゴンドラやケーブルカー、登山電車を乗り継ぎ、ラウターブルンネンへ降りてくるとシュタウフバッハの滝が見える。水量が少なく見えるけど、近くへ行けばすごいかも、、、。
そしてツゥーン湖の岸を車で走り、
チューリヒに着きました。
これは、ホテルの近くにあった、巨大な自販機。
私の背中に矢印が刺さってますが、ここに商品が出てくる。
9月29-30日 9-10日目
あとは帰るだけですが、また24時間かけて日本まで。
空港は12:00発ですが、ちょうど今日からサマータイムから切り替えの日、いつホテルを出ればいいの?