軽量化のため、登山にはビデオを持ち上げませんでした。
おかげで、10時間はかかる、と言われていたところを6時間ほどに短縮できましたが、山の中の写真は無し(涙)。
5月31日 1日目
札幌→稚内→利尻を空路移動。
列車で移動すると、その日は着くだけになってしまうので、奮発して飛行機に乗った。おかげで、着いてから島を一周できました。
丘珠空港ターミナルは工事中。
プレハブに書かれた看板。めったに見られないかも。右は稚内便の時刻表。判りやすいというか何というか。
飛行機へは歩いて搭乗。機体はこの頃でも珍しくなってきたYS-11。
プロペラが勢いよく回り始め、この頃は「全ての電子機器の電源を、、、」ということはなく、離陸。
途中、増毛山塊が見える。山スキーにいい山かも。
どうやって行けばいいのか?
稚内空港ではさらにかわいらしい飛行機に乗り換え。
搭乗券には座席表。
丸してあるところが私の席。他に乗客は2人、機長に副操縦士、合計5人でした。
シートに座ると車輪がすぐ近く。操縦席も見える。
飛行中も操縦席のドアは開いている。
もっとも、この飛行機をハイジャックしてもどこへも逃げられないかも。
風が強く大揺れで、下手なジェットコースターよりずっと凄い。でもあっという間に利尻島に近づきました。
飛行機はターミナルの目の前に止まる。
ゲートから振り返ると、バックは利尻山。
この便は稚内へ折り返しましたが、その後の礼文島へは欠航だった。
宿を決めた後、島を一周しようとレンタカーを借りようとした。
「宿の車を使っていいよ」ということになり、早速出発(もちろん後でお金は払いました)。
ここは、鴛泊港のフェリーと利尻山。
そして、外周道路から姫沼へ。
姫沼から見える利尻山は少し形が変わる。
と、風が止み、逆さ利尻が見えました。ラッキー!
外周道路に戻り進んでいくと、我々にはなじみの薄い「道道」の標識。
国の管理が国道、県の管理が県道だから、北海道管理の道道なのね。
そして、沓形岬に着きました。
北緯45°11′ 北だなぁ。
あちこちまでの距離が書いてある看板がありました。
サハリンがやたら近い。東京の1/10もありません。
さらに、海岸沿いに咲くクロユリに感激。
中部山岳では、2500mくらいまで登らないと咲いていないのに、、、。
そして、沓形からの登山口の様子を偵察。
途中、雪はあるものの、どうやら行けそうです。
6月1日 2日目
早朝、登山口まで送ってもらい荷物を軽くして出発。
宿の話では、沓形から登り鴛泊へ降りると通常10時間はかかる、と言われたので、食糧は行動食のみ、ビデオも置いて軽量化を図り、スピード重視。
6時頃、宿の車で沓形の見返台公園という所まで送っていただきました。
今日、ここから登るのは一人だけかも。
ルートは中央の尾根を登り、雪渓をトラバース、左のスカイラインから頂上を目指す。
尾根道はかなり風が強く、風の息(弱くなった瞬間)を狙い、駆け登ります。
雪渓のトラバースでは風も少し収まってきましたが、傾斜もかなりあり距離もけっこうある。部分的に雪面に相対してキックステップで通過。
その後、鴛泊からのコースに合流すると、頂上まではあと一息。
最後の急登を終えると、狭い頂上には小さな祠。周囲は360度の海。絶景!!
下山は、鴛泊へ向かいます。
沓形ルートとの合流点まで戻ると、長官山までの尾根には雪が断続的に着いていた。これを利用し、下山スピードも上がる。
甘露泉水近くまで来ると、根曲がり竹のタケノコを見つけ、取りながら下りました(このタケノコはその晩、天ぷらにしていただき、同宿の人達と食べました)。
宿に戻るとまだ13時過ぎ、遅めの昼ごはんを下山で合流した同宿の方と、近くの寿司屋へ出かけ、早くもビールで乾杯。
6月2日 3日目
今日は帰る日、港へ行き、新鮮な魚を仕入れ、
飛行機まで時間があるので、宿の方に港の市場まで一緒に行っていただき、新鮮な魚を自分が宅急便となり持ち帰った。
昨晩、宿の方が「魚市場に一緒に行けば、そこで魚を買うことができる」とおっしゃっていた。魚市場で、新鮮な魚と氷を発泡スチロールの箱で梱包していただき、飛行機に乗り込みました。だって、宅急便は2日もかかるんだもん。
出発時間は、ものすごくわかりやすい。
これしかありません。
カウンターでは、係のおねえさんが一人で大奮闘。チェックインの手続きから、荷物の受け取り、運搬、さらには救命胴衣の説明まで、、、。
今日の利尻山は雲がかかり始め、登山には微妙な天気。
6月と言えど、曇れば気温は相当下がるはず。
昨日登れてよかったぁ。