9月3~6日
一週間前の予報はC(by てんくら)。実際に登るのは5日。それまで、雷鳥荘、剣山荘に泊るので、行ってから考えよう。
結果、チョコチョコ雨には降られたけど、剱に登る間は雨に降られなかった。
9/3 自宅から雷鳥荘まで
9/4 雷鳥荘から剣山荘まで
9/5 剣山荘から剱岳、剣山荘泊→雷鳥荘まで移動泊
9/6 室堂散策後、自宅まで
ログは9/5のもの。剣山荘~剱岳~剣山荘~別山乗越~雷鳥荘
9月3日
今日は自宅から室堂、雷鳥荘まで。
13:38。室堂に着く。ちょっと頭がふらっとする。散策をしながら、体を慣らしながら。
8:02八王子-11:01信濃大町11:15-11:50扇沢12:00(臨時)-12:15黒部ダム-徒歩-黒部湖12:40-12:45黒部平13:00-13:07大観峰13:15-13:25室堂-雷鳥荘
扇沢から臨時が出たので、調べた予定より1時間早く室堂に到着。ターミナルから外に出るには3階分を登る。これも高山病対策?
外に出ると、手作りの看板がお出迎え。
みくりが池方面に歩き出すと、イワイチョウの紅葉が始まっていた。
早速寄り道。
振り返れば雄山が見える、と思っていたら浄土山だった。
チングルマ越しの画。
少し遠回りして宿へ向かう。
ミドリガ池。14:08。
を眺める。
地獄谷が望めるエンマ台着、14:21。硫化水素の濃度が上がると警報が鳴るらしい。鳴ってないけど、結構鼻にツンツン。
血の池と名前がついている美しい池塘。
この辺り、リンドウが集中している。
元々室堂に着く予定時刻に到着。14:35
18:15、晩御飯。
雷鳥荘は山小屋に分類されてるけど、この料理。温泉もあり、下手な旅館やホテルよりずっといい。カードも使えるし。
9月4日
今日は剱岳登山の前泊地、剣山荘まで。
まだ薄暗いころ、外は土砂降りだった。食事を済ませると雨が上がったが、出発の頃にはまた雨が、、、。雨具を着て出発、7:42。
7:42出発-8:03称名川の橋-9:56剣御前小屋10:16-11:16クロユリのコル-11:50頃剣山荘
8:03。称名川を渡る。
雷鳥坂を登って行くと、秋の気配の実が目立つ。モミジイチゴ、クロマメノキ、ナナカマドにイワハゼ
雨も上がり、振り返ると雄山が見えてきた。
雲もとれてきた。
ミヤマホツツジ。トウヤクリンドウは先っちょの色が変わり始めた。花もそろそろ終わりかなぁ
下が称名川。
標高差500m、ずっと登ってきた。
9:56。剣御前小屋の前。
今日は剱が見える。
感激の一瞬!
剣山荘はあちら。
10:16。そのトラバース道へ向かう。
遅くまで雪渓の残るところにはまだ夏の花が咲いている。ヨツバシオガマと何だったろう?
前劔の向こうに雲が入っていい感じ
ウサギギクにエゾシオガマ
岩の間から主張するチングルマ
やっと剣山荘が見えてきた。
ミヤマリンドウ、アオノツガザクラ
花だけならサンプクリンドウに似ているけど、、、。ここは北アルプスだし。
11:31。クロユリのコルまで足を延ばすと、雲の向こうに富山湾。
ここからは前剱越しに剱岳(左)が見える。前劔の稜線に上がったところと頂上には人も見える。
今夜の宿、剣山荘に向かう。
11:50頃、到着して泊る手続きをした。そして昼食を頼んだ。中華丼と牛丼、各1000円。
この小屋、シャワーがある(13:00~17:00)。石鹸やシャンプーは使えないけど、山の中で汗を流せるのはすごい。
さっぱりした後は、食堂兼談話室でまったり。テレビの前に陣取り、予報を見たり、窓の外を覗いて下山してくる人達を眺めたり、、、。
そして、17:00から晩御飯。立山ワインを頼んでみた。お酒は売店で買ってくるというシステム。
お隣に雄山から別山経由で来たというご兄弟が座った。弟さんが現在盛岡在住だそうで、我々が学生の頃は盛岡に居た、という縁で話が弾み、食堂はそのまま談話室に。このホームページの話をしたところ、お兄さんは後ほど電波のあるところで検索していた。今回の剱もやっとアップしましたよ。
お二人は、明日頂上に登り、そのまま室堂へ下り、更に帰宅するそうだ。私達は、明日はここまで戻って泊まる。(、、、つもりだったが。)
9月5日
朝起きたら同室の方々はほとんど出かけていた。みんな早いなぁ。
4時半過ぎに電気が点いたので、明るい中、支度を始める。トイレなどに行っていると、館内放送で朝食の準備ができたとのこと。早速食べに行った。玄関には、早出の弁当を持ったけどまだ出発してない人もいる。
出発準備を済ませ外に出ると雲の上に日が出てきた。5:50
5:10頃朝食-6:04出発-6:16第一鎖場-6:34一服劔-7:25第四鎖場-鉄の橋、第五鎖場-8:29カニのタテバイ-9:05頂上9:24-9:49カニのヨコバイ-9:57ハシゴ-10:02トイレ-10:13平蔵のコル-10:39前劔の門-11:47武蔵のコル-11:56一服劔-12:20剣山荘着-12:41お昼-13:11剣山荘発-15:01別山乗越-16:42称名川-17:19雷鳥荘
6:04。剱へ向けて出発だ。
先ずは一服剱へ。
6:16。最初の鎖場。無くても行けそう。
6:29。二番目。
6:34。一服剱。富山湾が良く見える。
7:25。四番目、前剱手前の鎖場
7:45。有名な鉄の橋を渡ると五番目の鎖場。私達もハーネスにメットを準備(はしたけど、結局、カニのよこばいまで使わなかった)。妻の前に居るピンクのザックの方、ビナの架け替えの時両手が離れてた。それをやっちゃあ意味がないのに、、、。
そして、カニのタテバイが見えてきた。上下に登ってる人がいる。
8:29。取り付きの看板に到着。タテバイはひらがなだった。垂直と言われてるけど、そうでもない。足場の鉄棒なんかも出てるし。
実際はちょっと左から取り付く。ビデオをメットに取り付け両手が使えるようにして登る。
右上気味に登ると、岩登りの景色になる。気持ちいい。
鎖の同じ区間に入らないように待っててね。
もういいよ。と、スイスイ登ってきた。
岩ゴロを登り、早月尾根と合流してしばらく、神社の裏から頂上に出る。9:05
その早月尾根との合流点付近で、ご兄弟と遭遇。私が笠ヶ岳を見て「槍かぁ?それにしちゃ緩いけど、」
「雄山に隠れてます。頂上に行けば出てきますよ」と教えてくれた。
スマホで撮ってもらったり、ビデオの静止画モードで撮ってもらったり、剣山荘弁当の中身を見せてもらったり、
雲に半分隠れているのが笠ヶ岳
雄山、大汝山、富士の折立と折立に重なる槍ヶ岳
左の鞍部の雲の上には富士山のてっぺんだけ見えている。この写真では判りにくいかもしれない。
さらに左。白馬かも。
追記:鹿島槍かも。
さらに回って富山湾。
ご飯も持ってきてないし、下ろう。9:24
ポツンとイワギキョウ
カニのたてばいから登ってきた人とカニのよこばいに下る人がクロスする。
9:47。よこばいの看板に着いた。鎖を辿り、赤ヘルの方がいる辺りからが核心部。
赤いでっかい矢印がある。9:49。そして、せっかく持ってきたビナを通す。ビナは今回新調したヴィアフェラータ用。握った時だけゲートが開く(ドロミテで経験済み)。
ネットでは、最初の一歩が見えない、とか、遠くて届かない、とか、右足から、とか書いてある。が、多少小さめのステップを使えば、左足でも右足でも届くし、問題ない。それに赤ペンキで ”ここだっ!” みたいに書いてあるのですぐわかる。
誰だ?こんな積み方をしたのは、って岩がある。
9:57。梯子を下り、
続いて鎖場。10:00。
を降りると、トイレ小屋がある。
この小屋、ワイヤーで吊るすように後ろの岩に固定してある。
一段下には小屋跡みたいな平らなところがある。緊急時にはビバークできるかも。
剣沢を荷揚げ(荷下げ?)のヘリが飛んでいく。
今日は気流がいいってことね。
10:13。平蔵の頭(平蔵のズコと読むらしい)へ登る鎖場。下りが登りで登りが下りというややこしい説明。「下り」じゃなくて「下山」がいいかもね。
登りの人達が降りてきた(笑)
別山乗越手前に残る目玉。
10:39。前劔の門に登る鎖場。独立した番号では最後。ここも下山には登っていく。丁度太陽に向かって。
この後、前劔を巻く下山ルートを辿り、前劔の肩から武蔵のコルに向かって浮石の多い急な下り、標高差250mを下る。
後日、というか、このページを作成中、横浜の若い女性が前劔からの下りで亡くなったというニュースを知った。すごい軽装だったそうだが、誰かが気づいて止められなかったんだろうか。私達が通った3日後だった。
11:47。武蔵のコルで休憩。
トリカブトが咲いている。
一服劔を一生懸命登ると、11:56、剣山荘が見えた。
癒しのハクサンフウロ
山が私達を見つめてる
12:20。剣山荘に着いた。
時間が早いので、予定を変更し、雷鳥荘まで移動することにした。
なにしろ、温泉に入れるからね。
剣山荘は、この看板の辺りには電波がある(増幅器を設置しているそうだ)。早速、予約のTELを入れた。
昼ご飯を注文し、デポ品を持ってきて、ザックに詰めなおす。
12:41。ご飯が来た。とりあえず、登頂おめでとう、のビールを開けて。
昼を小屋食にすると、重量が減らせていい。去年、槍ヶ岳でこの手を使って、ラクチンなのを覚えてしまった。
13:11。再出発。
帰りは剣沢小屋ルートで。
この後、私は小屋経由、奥様は直接尾根ルートを取り、ちょっとタイムロス。
途中、別山への分岐があった。直接向かうことも出来るのね。別山乗越に近づくと平蔵の頭辺りから見えていた目玉雪渓がすぐ近くになった。
そして、別山乗越、15:01。
ここで、クラツーのグループが登ってきた。「トイレと休憩後、出発は15分にしまぁす。」添乗員さんも大変だなぁ。
私達は10分に出発しました。
さよならをしようと振り返ると、剱は隠れ始めた。
ここから、雷鳥坂,、標高差500mを下る。
途中、雨が降り出し。合羽を着る。ここでもクラツーの別パーティとすれ違った。たくさん来てるのね。
これは、アカモノになっていないピンクモノ。
16:01。雲が取れ始めて、下がうっすらと見えた。一度川まで下り、登り返しだ。
この辺りから、奥様はバテて遅れ始めた。
16:42。称名川を渡る。
雷鳥沢キャンプ場で待つことしばし、奥様がヘロヘロになって到着。
あまり、遅くなっても何なので、雷鳥荘にチェックイン手続きに先行することにした。
17:19。雷鳥荘到着。
チェックイン後、迎えに出ると、奥様はすぐそこまで登ってきていた。後で聞いた話では、アミノバイタルを補給したらだいぶ復活したそうだ。
そしてご褒美の♨。頑張っただけはあるねぇ!
9月6日
昨日半日分稼いだので、今日は帰るだけ。
大町でチケットを変更して、早く帰ろうと出発したが、、、。
8:52出発-9:17みくりが池-室堂平散策-11:15室堂発、帰宅の途へ
8:52。外へ出てみたらピーカン。雷鳥坂も雄山もバッチリ見える。
宿の人は「いい天気ですねぇ。最高だ!」と言っていたが、(こんな日に歩いたら炙られて死んじゃうよ)と思いながら「そうですねぇ」
9:10。剱岳が顔を出した。今日登る人は楽しめるかも。ただし、炙られ注意!だな。
みくりが池に出てきたら、逆さ浄土が。9:17
本来の展望台からは逆さ雄山も見えていたけど、こちらの方が絵になる。
ターミナルへ向かううち、下界が暑いことに気づき、室堂辺りで避暑をすることに二人で一致した。コインロッカーに荷物を入れ、観光案内所で相談。室堂山の展望台への途中までなら行って来れそう、と、水だけ持って出かけた。左は、遊歩道から見た室堂平。10:47。右は途中にあった黄葉バックのイワイチョウの花。
お土産を買い、11:15のトロリーバスに乗り、大観峰からはロープウェイ。黒部湖が望める。11:38
黒部平でケーブルカーを待つ間、急遽屋上へ走り撮影してきた。左の説明板にあるスバリ岳と針ノ木岳。11:55
黒部ダムでは観光放流中。指さす先に虹が出ていた。12:17。既に暑い。
レストランのメニューに気に入ったものがなく、扇沢への電気バスに乗る。偶然、長野原からのご夫婦と隣り合わせになった。扇沢で大町行きのバス待ちが長いなあ、と思っていると、大町までこの方たちの車に同乗させていただけることに。大町駅の観光案内所で美味しい蕎麦屋を紹介してもらい、お昼の営業時間内に入ることができた。Mさん、ありがとうございました。