7月2日
おと休パスを使って盛岡での用事を済ませた後、水沢江刺へ向かい、そこからレンタカー移動。おと休パスの使い方にも慣れてきた。
最短と言われる秋田側からのルート。東成瀬村の♨に泊まり、7時に朝食をお願いした。天気は、3合目の登山口へ至る林道で既にガスの中。これがのちのち大事件に発展。この写真は、烈風とガスの中頂上からの下りはじめです。
8:06駐車場発-8:45五合目釈迦ざんげ-9:29渡渉点-9:39六合目与治兵衛-10:24七合目柳瀞-11:06八合目長名水-11:18焼石沼分岐-11:51九合目焼石神社-12:25頂上-12:29お昼-12:48下りはじめ-13:13九合目-13:48八合目-14:33渡渉点-15:08釈迦ざんげ-15:37駐車場着
東成瀬村の温泉のお湯は、重すぎず軽すぎずでなかなかいい。朝も入ってしまった。朝イチで食事をしてすぐに出発。国道沿いの「東成瀬村登山口入り口」の看板から林道を7kmほど車で入る。途中からは濃いガスの中。ライトを点けて駐車場に到着。この辺りはクマが出る、という情報があるので、クマよけの鈴をつけ、リモコンでドアをロックして(←ここがポイント)出発。8:04。
下山してからの経緯は一番下に、、、。
と、入口の反対側に何か書いてある。
「通行禁止」のお知らせだった。
地図によると、夏油温泉への道。頂上の向こう側なので我々には関係ない場所、と安心して出発。
天気が悪いときはクマが行動してるかもと、あまり離れないように所々で待ちながら進んだ。
新しいギンリョウソウがいくつも咲いていた。8:22
8:33。雪で曲がった木が並び、ガスがかかって幻想的。
8:45。釈迦ざんげに到着。
下に「まわり道」と書いてある。小ピークを通る道と巻き道とがあり、まわり道とは巻き道のことらしい。巻き道というと楽そうだけど、まわり道となると大変そうじゃない?
見れば楽そうなのはまわり道。こっちを使おう。
しばらくすると、立派なツバメオモト。
これ一本しか残ってなかった。
ここが最初の渡渉点。天気がイマイチだったので、増水でここが渡れなかったら戻るつもりでいたけど問題なし。飛び石伝いに渡渉できた。これは、渡ってから撮影。
越えたところに花が咲いていた。それを撮影する妻。9:29。
たぶん同じような角度から撮影したんだと思う。
花は小さいハクサンチドリ。
ハクサンチドリじゃないのもあった。
角を二本出せば、(花の)クワガタに似てる。
9:39。六合目に到着。
ここの〇合目には、みんな名前があるらしい。信仰登山の時代からの名前なんだろう。
歴史を知らないけど、「与治兵衛さん」って宗教色がないような、、、。
名残雪渓にくっつくようにバッケ(フキノトウのこと)
ちょっと離れれば、
リュウキンカ
水芭蕉とリュウキンカ
この辺りは水が残る場所なんだな。
10:24。七合目到着。写真では読めないけど柳瀞。
ちょっと開けた所。昔は瀞があったんだろうか。
ここで、行動食をとりながら休憩。
しばらく歩くと、木が少なくなった。
代わりにハクサンチドリ。
シラネアオイ
キヌガサソウ、だろうか?
花が白くないけど、、、。
ハクサンチドリがまとまって出てきた。
あまり見たことないかも。
ミネザクラも咲いてる。
○○キンバイだろうけど、風に揺れてわからない。
木が少なくなったので、風の影響が強くなった。
11:06。
八合目長命水。
ネットの画像から沢の脇の清水かと思っていたら、登山道脇。
もっとも、水量があるので、周りは沢のよう。
一杯飲めば一年、二杯飲めば三年寿命が伸びて、三杯飲めば死ぬまで生きられる、ってやつかも。
そんなことを考えながら、おいしい水を飲み、立ったまま休憩。一帯は水浸しだったからね。
そして間もなく焼石沼分岐。11:18。
すぐ近くみたいだ。
奥様は「天国みたい」と言いながら歩いて行った。
ガスに包まれて幻想的だ。
名残りのミズバショウ、並んでリュウキンカ。
こちらにもリュウキンカ
対岸の雲が薄くなると、水面に映る残雪。
この後、登山道が完全に川、の部分を歩く。そこを抜けると、傾斜がきつくなる。
11:51。9合目、焼石神社。
神社はどこだ?
私達は見つけられなかったが、小さい祠があるらしい。
頂上まではもう近い。が、ここからが暴風地帯。
風の陰になるところに咲いていた、シャクナゲ。
風でブレてるけど、イワカガミも沢山ある。
12:25。頂上に着いた。
何か言ってても全く聞こえない。
風が弱いところを探していたら、一瞬雲が薄くなった。あれが泉水沼の方かなぁ。
風下の斜面に回り込むと、うそのように風がない。古い標識を利用したベンチがあったので、お昼にした。12:29
昨日、サクランボを買った時におまけでくれたサクランボ。大事に持ってきた。ちょっと食べちゃったけど、気が付いて撮影。
蓋に「岩手県産」とある。けっこう美味しい。
12:48。そして再び暴風の中、下り始めた。
登りでは時間を考え、撮影しなかったけど、
結構大きな石というか、
岩の間を通ったり、
ボルダー風の場所もあったりした。
13:13。九合目。すぐそばに大きな雪渓がある。ここを通ってお花畑にも行けるらしい。天気が良ければね。
この先も、相変わらずガスの中。
道端にあったベニバナイチヤクソウ
傾斜が緩くなった辺り。頂上に連なる稜線が見えた。奥のうっすらと見える方がそうだろう。13:36
道端には○○キンバイの大群落。
ちょっと奥に見える白い花の集まりは何だろう?
ズームしたらミツガシワだった。
これも、相当集まってるとおもうけど。
13:48。長命水。登りのところでも書いたけど、この川のように見えるところが登山道。こうして画で切り取ると、沢の湧き水に見えちゃう。
道が林に入ると、きれいに残っているつつじ。
14:33。渡渉点、を渡り、靴底の掃除中。
道端の低いところにイワハゼ。
15:08。釈迦ざんげまで戻ってきた。
あちらが三合目駐車場だ。
スタスタと歩き、この看板、
熊には会わないで済んだ。
15:37。車に到着。
さて、荷物を入れて温泉だ。
①、、、と、エンジンがかからない。レンタカーの走行距離は200kmくらいでほぼ新車状態。変だなぁと思っていたら、隣に駐車していた人が下ってきて、「ライトが点いてるなぁと思いながら登りました」。
②えっ!、、、。ライトのスイッチがオンのまま、ライトが消えている。トランクをかき回してもブースターケーブルは無く、さっきの人も持っていなかった。車はもう1台止まっていたので、そちら人を待ったが、やはりケーブルは持っていなかった。
③レンタカー会社に電話すると、何度かのやり取りの後、修理工場に連絡が行き、そこから車を派遣してくれることになった。ただし、水沢から来るので約1時間半。
最初に下ってきた方が「一緒に下の村まで行って、ブースターケーブルを借りてきましょうか?」と言って頂いたが、往復している間に、修理屋さんが来たら困るので丁重にお断りした。それでもお二人とも30分以上立ち話でお付き合いして下さった。一人は元々千葉の方で仕事で岩手に来ていて、もう一人は仙台から。申し訳ないので、なんとか先に帰っていただいた。
④修理工場の人には、道を詳しく説明した。県境のトンネルを超えヘアピンを4つくらい行くと右側に緑の縦書きの看板があり「焼石岳登山道」と書いてある。そこを鋭角に曲がり、砂利道の林道を約7km、20分進むと、そこが登山口の駐車場です。待つ間、泊まる予定の温泉に電話して、バッテリー挙がりで遅れることを伝えると「19時までに入らないと食事は出ません」、、、「また、電話します」
⑤修理屋さんは「今から出ます」からほぼ1時間半ピッタリで到着した。ボンネットを開けてあったので、すぐに起動用バッテリーを接続。あっけなくエンジン始動。そのままエンジンをかけておいた。
⑥その間、我々は、ガスの中ライトを点けてきて、そのまま忘れて登ってしまったことや、降りてきてからの経緯などを話し、修理屋さんは「林道が長くて不安だったけど、詳しい説明だったので、助かりました。こんな、山の中まで来たのは初めて。」とかの話をしていた。
⑦約5分後一度エンジンを切って、今度は自力で始動。費用は保険から出る、とのことで、書類にサインして終了。修理屋さんは帰って行った。
⑧荷物をまとめて、17時半過ぎ、出発。車の時計は、15:36を示していた。エンジンをかけてから10分くらいしか経っていないので、私たちが下りてくる直前、5~10分くらい前まではバッテリーが生きていた計算だ(;゚Д゚)。
⑨温泉に向かう途中、レンタカー会社から確認の電話があり、無事移動中であることを報告。
温泉には、18:30過ぎには到着し、ビールに露天風呂を堪能できました。
翌日、レンタカー会社で車を返す時、「歩き出してからリモコンでロックしたかも」という話をしたら「私もそれでバッテリー挙げたことあるぅ」という方もいた。それと、後から聞いた話では、バッテリー挙がりの時、ドアロックは一度だけ開放できるようにしてある、そうだ。確かにロックは解除できたけど、その後は全く反応しなくなってた。
今思うと、あの登山口駐車場、携帯が通じて良かったなぁ。