おと休パスを使えば東北の山にも足が延ばせる。しかし、白神山地はアプローチが長いので、東京を朝出発してもその日のうちに山へは入れない。そこで前日(6/25)、十二湖へ。
登山の様子は、もう少し後から始まります。
7:30頃のこまちで東京を出ると11:30頃秋田に着く。友人と待ち合わせ、比内地鶏を食べに行った。その後、レンタカーで十二湖まで行ってみた。
やはり行くところは青池だろう。とここで初めて案内板を確認。
フムフム500mほどで行けるらしい。今日は、まったく歩いていないので、その後遊歩道も歩いてみよう。
途中、どこかのテレビクルーを追い抜いた。
午後は光が背中側から差すような方向なので、際立った青にはならないようだ。ともあれ撮影だけしておこう。
そこに、撮影隊が追い付いてきた。
「どこの番組ですか?」
「日本百名山です」
「えっ、毎週見てるぅ」「白神岳ですか?」
「そうです」
「私達も明日登るんです」
右端にいるガイドさん?とその隣で妻が話している。
しばらく先の開けた場所ではドローンを飛ばしていた。
これを撮った私達が映ってたらカットだな。
私達は先に進んだ。
てっきり滝壺の池と思っていたら、沸壺の池だそうだ。
こちらは前から光がくるので少し透けて見えて綺麗だ。
その後舗装道路へ出て時計回りで駐車場へ戻る。
もうこの時間になると止まってる車は少ない。
車で秋田県側に移動。
今日と明日お世話になる民宿に到着。
部屋は八畳二間で、片方が居間、もう一方が寝室という贅沢な使い方(嬉)。
まずはお風呂をいただいた。
今日は食事も部屋食だ。
これは少し食べ始めてから、思い出して撮影。
刺身はクロムツ(だったか?)、ヒラメに甘エビ。焼き物はサクラダイのキタコウジ(だったか?)。左下は、テングサじゃない海藻(聞いたけど忘れた)で作った寒天。右下はワタリガニの味噌汁。どれもこれも新鮮で甘い。とても食べきれないかと思ったけど、美味しいので完食。
食事中、何度か抜け出して日本海に沈む夕日を撮りに
日本海でなく雲に沈んだ、、、。
6月26日
初めて向かった白神山地。登る山は当然白神岳だろう。初めは二股コースからマテ山コースへと周回予定だったが、調べるうちに二股コースは荒れて廃道同然らしい。そこで、マテ山コースの往復に。
7:00に食事をお願いしておいたが、トイレに行って体を軽くしたりと準備に手間取り、出発は7:50頃。天気は予報通り、曇り。しかし、登るにつれて雲も消え、日が差すように。さらに樹林帯を抜けると、日本海が望めるようになってきた。
この写真は、山頂から避難小屋方面を振り返ったもの。実は、左の大きい建物はトイレ、避難小屋は右の屋根だけがちょこんと見える建物。
8:25駐車場-8:30休憩所トイレ発-8:38登山道入り口-9:10二股分岐-9:53最後の水場-10:37マテ山分岐-11:43展望開ける-12:02大峰分岐-12:19頂上、お昼12:49-13:12大峰分岐-14:13マテ山分岐-14:42最後の水場-15:25二股分岐-15:51登山道入り口-15:58駐車場
駐車場についてみると、平日なのに意外に車が止まっている。10台を超えるだろうか。
昨日青池で会った百名山の撮影隊の皆さんが出発するところだった。8:25
駐車場のすぐ上には立派な休憩所とトイレがあり、私達もトイレを済ませる。これは、そこにあった案内図で縮尺が大きすぎるので参考程度かな。
テレビクルーの方たちと、
「今日は上へ泊るんですか?」
「ええ、撮影は一日で終わりませんから」
私達も後を追う。8:30
舗装道路が切れるところに登山道入り口がある。テレビクルーの方たちは、地面に虫の穴を見つけていた。
「何て名前の虫ですかねぇ」
「忘れたけど、細くて柔らかい草を突っ込むと釣れると思いますよ」
みんな一斉に虫釣を始めた。
なかなか思い出せないでいたけど、確かハンミョウの幼虫だった。
間違っていたらごめんなさいね。
私達は、先へ進むことにした。
間もなく出てきた小さくて白い花。
シラカミシラナイソウ。
なだらかな登山道を進み、二股分岐に着く。9:10
案内図には二股コースが太めに描かれているけど、廃道同然との情報があるので、左上してマテ山コースへ進む。
だんだん傾斜が強くなり、風もないので蒸し暑い。
9:53、最後の水場に着いた。わずかに登ったところに柄杓に水が流れ落ちていた。この柄杓、本当に重そうだ。出資者や作製者(たぶん)の名前が刻まれていた。裏岩手の三ツ石にあったのに似ている。冷たくて美味しいので、ペットボトルの水も入れ替えました。
ここからはさらに急登となる。
マテ山分岐に到着。10:37。ここからは傾斜が緩み、山頂までの距離もどんどん減るようになる。進むにつれ風も涼しく、時折日も差してくる。
急登が始まり、しばらくすると突然樹林帯をぬけた。日本海が見える。
少し登ると、頂上近くの避難小屋(この時点ではそう思っていた)が望める。
この辺りから高山植物も顔を出す。
ハクサンフウロ
ニッコウキスゲは咲き始め。
まだつぼみがたくさんあるので。もうしばらくで見事なお花畑になるだろう。
イブキトラノオ
途中、道端のテラスでとぐろを巻くマムシがいたので、ストックでバシバシ叩いて追い払った。
そうこするうち、大峰分岐。12:02。ついに1kmを切ったぞ。この分なら山頂まで行けそうだ。
気持ちのいい尾根を歩いていると地底怪獣もぐらぁーが死んでいた。これは二匹目。今日はモグラにとって悪条件なんだろうか?
道端に咲くハクサンチドリ、
などを撮りながら、
頂上に着いた。12:19。1時までに着かなかったら戻ろうと考えていたけど、十分間に合った。ここから奥は白神山地のブナ原生林が広がる。立ち入り禁止らしい。
北の方には、岩木山。
雲はだんだん減っていったが、最後の一点はとうとう消えなかった。
尾根上には、避難小屋とトイレが見える。さっき通過したのでわかったんだけど、向かって左の立派なのがトイレ、右の小さいのが避難小屋だ。下から見えていたのはトイレだった。
それぞれの建物入口がこれ。明らかにトイレの方が立派。
天気がいいので、そのまま頂上でお昼にした。
自宅を出る前に妻が作ってくれていたお弁当。ありがたいなぁ。予め作って冷凍しておけば、翌日まで十分に保つ。右は定番のアマノフーズ味噌汁、塩分補給にもちょうどいい。テルモスにお湯を入れていけばすぐ飲めるので重宝している。
今日はピストン。来た道を戻る。12:49。
来た時には撮らなかったので、帰るときに撮ってみた、小さな祠。横木で鍵がかかっている。
左手には日本海、前は穏やかな道。気持ちのいい尾根道だ。
道案内をしてくれる胸の赤い鳥がいた。右は、頭上の草の実を飛び上がってついばんでいたところ。
帰ってから調べたら「ウソ」だった。ホントです。
大峰分岐、13:12。
十二湖コースと分かれ下って行く。
蝶が吸蜜中。ヤマトスジグロシロチョウだかスジグロシロチョウだか?。
途中、こんな段差も。
登りでは下をくぐったので気がつかなかったが、こんな大木が折れていた。去年の台風だろうか?
14:12。マテ山分岐に到着。
急な下り。
ずっとこうではないけれど、、、。
14:42。最後の水場で休憩。
頂上まで往復してきた水を入れ替え、塩分補給になる行動食、柿ピーを食べる。
途中の小沢にキツリフネが咲いていた。
15:25。二股分岐を通過。
妻は「もうすぐ着くね」
私「遠くはないけど、近くもないよ」
妻「???」
もう舗装道路に出ると思ってたらしい。
右足から念願の舗装道路に入る。15:51。
駐車場着、15:58。これは、秋田駅のレンタカー。
標高差1000m以上、往復で13kmは結構長かった。ただ、時間的には、登り3h50min、下り3h10minと予想よりちょっと短めだった。
トイレに寄った後、休憩所を覗いてみた。板張りの部分があり、そこで仮眠くらいならできそうだ。
この後、白神登山口駅に併設されている直売所に寄り、歯ブラシとタオルを買おうとした。25分ほど北上するとスーパーがあるとのこと。しかし、私達の宿は南へ約30分。合計で帰りが1時間になってしまう。
「最寄り駅は?」
「えーと、岩船」(地図を見ながら)
「駅前の通りを秋田方向に少しで、お店がありますよ」
「よし、そっちに賭けよう」
、、、
食料品を始めなんでも売っている昔ながらのお店があった。今ならコンビニね。
今夜の食事も、フグのから揚げ、アンコウの友和え、刺身、自家製トコロテンなど盛りだくさん。画を撮るのも忘れて食べてしまった。
今回は、山も宿もごちそうさまでした。