6月25日
6月24日墓参りを済ませた後、田沢湖高原温泉まで移動した。そして、翌日、秋田駒へ登ってそのまま帰る、という日程を組んだ。
朝の動きを良くしようと、バス停近くの民宿に泊まった。同宿の方たちは出発が早い。私達も少し早めに出ることにした。
7:05田沢湖高原温泉発-7:57八合目出発-8:04旧道分岐-8:58木道-9:10浄土平-9:23阿弥陀池避難小屋付近-9:30男岳分岐-9:53ムーミン谷-10:09お花畑-10:34木道崩壊-10:40コマクサ-10:49大焼砂-11:14横岳-11:28焼森-11:58八合目-昼食-12:55バス-アルパこまくさ温泉-14:30アルパこまくさ発-15:12田沢湖駅発
朝ご飯を6:30にしてもらい、準備ができたので、アルパ駒草発7:07に乗ろうと玄関に行った(奥様、急がせてごめんなさい)。宿の女将さんが「(田沢湖駅からくるバスなので)7:05に高原温泉を通る」、と教えてくれた。空いているだろうし近いし、ということだ。バス停手前でバスが通過しそうになったので、手を挙げて乗り込んだ。
「ここは駒ヶ岳8合目」を撮りに行った。よく見ると一昨年行った森吉山が見える。
7:50、準備を済ませ小屋を出る。下から見たときは晴れていたのに、もう雲が出てきた。
今日は旧道を行くつもり。正面のガレた所を通る。昔、硫黄鉱山があった場所で、現在の八合目バス停はその積み出しに使われた、とどこかに書いてあった。
案内図を見ていると、登山道の案内より麓が温泉だらけという方に目が行ってしまう。
水を補給して、7:57、出発。
8:04。旧道分岐。ここは何回か来ているけど旧鉱山の全景が見えたのは初めて。
ルートは左写真で左上して中央の一段低い尾根を通過して向こう側に越えていく。
その尾根を越える部分。8:10。
この後、沢にぶつかりルートがわかりにくくなる。というのは、ガイドロープがそのまま通せんぼロープになって藪に消えていくから。
結局、沢沿いにチョット登ると左側に道が出てくる。
予想外に花も出てきた。
ウラジロヨウラク
8:19。またザレ場に出てくる。
上は男女岳の裏側だ。
アオノツガザクラ。
あまりたくさんは咲いていないので貴重な場所かも。
旧鉱山の名残。8:29。
木もあそこまでボロボロになるのね。
低木帯に入ると、高山植物が続々登場。
オオバキスミレ
コバイケイ。
咲き始めだから真っ白。
ムシトリスミレ
ミヤマダイコンソウ
イワヒゲ。
葉っぱがタコみたい。いつも見ているのはもっと大きな株だから、あまり葉には目がいかない。
道が平坦になると木道が出てくる。8:58。
途端にチングルマがお出迎え
イワカガミ
そしてまたチングルマ
ここに書いてある通り、鉄棒で鉄管をたたく。
乗鞍の方が響きが良かった。
ヒナザクラ
かなり密度が濃い一角がある。
ショウジョウバカマ
そして浄土平、9:10。旧道は私達が登ってきた道。推奨はされていない。
と、ここで道は二俣に分かれる。地図で見ると右写真の雪渓を登るのが小屋への道らしいが、踏み跡もなく結構急だしガスってる。そこで、少し左に進み、傾斜の緩いところを抜けると一瞬ガスが消え小屋が真上に見えた。
ザレ場を登り始めたら、上からエライ剣幕で怒鳴っている人がいる。
「そんなとこ歩いてはダメだぁ!」
「ガスって見えなくて、こっちへ来ちゃいましたぁ。どっち?」
「あっちさ行けぇ!」
「どうもぉ。(もう一度)ガスって見えなくて、こっちへ来ちゃいました」
「先に謝れぇ!」
「(大声で)どうもすみませんでしたぁー。ありがとうございましたぁー」
、、、なんか変、、、。
9:23。阿弥陀池の縁に到着。ご覧のありさまだ。左が避難小屋。
そのまま雄岳分岐に移動した。9:30。かなり風が強い。妻は、後ろの岩陰で雨具を着用。
そのままムーミン谷への鞍部を超え、
9:53。ほぼムーミン谷の底。
シラネアオイ
ミネザクラ
10:05、一瞬大焼砂が見えた。
10:09。チングルマの大群落の中で。
一面のチングルマはやはりここが一番かも。
雪解けで増水した駒池。
平らな雪渓を少し歩く。
今年は雪が多かったようだ。
雪渓の先に小さい池。
かたがり泉水と言うようだ。
水墨画の世界。
10:34。崩壊地点を通る。我々は丸太、人によってはずっと下まで迂回していた。
木道はガスの中へ
サラサドウダン
ミヤマハンショウヅル
大焼砂への登りに差し掛かればコマクサの大斜面。右の写真は道のすぐ傍、大部分の人が撮っただろう一株。10:40
10:49。稜線の最も風の強い場所に差し掛かる。動画では雲が吹っ飛んで行った。
先程、下から撮っておいた画がこれ。左の人はしばらく動けないでいた。
そんな中で、コマクサとオオバキスミレの競演を撮った。
もちろん風でブレブレだ。おまけに風に向かうので息が吐けない。
低木帯に入るとコケモモも登場。
トラロープ付きだけど。
11:14。横岳到着。ここは岩手県らしい。強風の中必死に歩いたので大焼砂を30分くらいで歩いたかも。その代わり、肺が痛くなるくらい息も苦しかった。
阿弥陀池通過時には全く見えなかった男女岳が見える。
今回もあの上には行けなかったなぁ。行っとかなきゃ、ってとこでもなさそうだけど。
私達は焼森へ向かう。
すぐに男女岳の全景が見える。
旧道は手前の赤茶けた山の向こう。
左の雪渓の上端で怒鳴られた。
11:28。焼森からの景色。真ん中左に八合目駐車場が見える。右写真、乳頭、笹森に右端は岩手山だ
途中小さな沢を渡る。今年は雪がなかった。チョット登り返して、さらに下る。
これはアカモノ
間もなく到着、というところでハクサンチドリ
11:58。8合目到着。バスは行ったばかりで、次のバスは12:55。風の来ない小屋の中でお昼ごはんにした。その間にも登山者が結構降りてくる。国体の訓練なのか高校生らしき団体もいた。
バスでアルパ駒草まで移動し、温泉に入る。この辺のお湯は乳白色とばかり思っていたが、湯ノ花の漂うお湯だった。妻が聞いてきた話では、源泉を変えたらこうなった、そうだ。
14:30、田沢湖駅行き。
15:06、田沢湖駅着。
15:12、こまち東京行き。
秋田駒に登ってその日のうちに東京に戻れる。しかも温泉付き。いい山だ。