7月19日

1日目 

二度目の夏の八ヶ岳。前回は梅雨が明けきらず、ガスの中。さて今回は?

今日は天気がイマイチ。車で美濃戸口まで来ると、大雨になってきた。ならば、美濃戸山荘まで行ってしまえ、と、冬ならテクテク歩く道をさらに車で移動。

 

美濃戸山荘駐車場10:00-赤岳鉱泉13:00

駐車場に着くと、ほぼ満車状態。うちのベンツ?は少しのスペースで駐車できる、、、ので小屋の真ん前に誘導してもらった。

今日は無理して山の上まで行かなくとも(赤岳)鉱泉まででいい、と雨も小降りになったので、合羽を着て出発。

そして3時間後、鉱泉に到着。ずっと雨でした。

なので、写真もビデオもなし。 

受付をしていると、「混まないうちにお風呂どうぞ」と言うので、荷物を置き、早速入る。山なので石鹸は使えないけど、入るだけでサッパリ! 

小屋の入口には、この辺りの案内図が。

裏同心やら、ジョウゴ沢やら氷を登った沢の名前もたくさん載ってる。

けど、明日は地蔵、横岳、硫黄とぐるっと廻ってみたいなぁ。

小屋の探検をしたり、お茶したりするうちに夕食の時間。

「本日のこんだて」はステーキにポトフ。

赤岳鉱泉はステーキが出る、ことで売出し中。

旅館で出る、固形燃料の陶板焼きみたいなセットの上でバターを溶かし、肉や野菜をのせて、

ジュージュー!

全てのテーブルで一斉に始まった、、、目が痛くなりそう。

と思ったけど、換気は良いようで問題なし。

なお、発色が悪いのは、座った位置の照明のせい。肉が悪いわけではありません。念のため。

夕食前に探検した小屋の見取り図。

図の上の方の個室は山小屋とは思えないほど立派。一泊いくらするんだろ?後で調べたら宿泊料とは別に個室料¥8,000(当時)でした。ほぼ一泊分の追加だけど、リゾートホテルより安いかも、、、。

私達も個室でしたが左下の方に並んでいる小さい方。畳しかない部屋だけど、昔からほとんど小屋泊りしたことがなかったので、私には充分でした。

7月20日

2日目 

昨日下ってきた人たちはずぶ濡れのドロドロだったが、今日からは梅雨明け。快晴の空が広がった。

朝食は5:30から(だったと思う)。昨晩は(することもなく) 早めに寝たので、時間前に食堂へ行った。すでに10人以上並んでいる。我々が並んだ直後にも人が大勢やって来た。アブナイアブナイ。

 

赤岳鉱泉6:40-地蔵尾根分岐7:25-稜線8:25-ウルップ草の生えてる所10:00-横岳10:30-シロバナコマクサの生えている所で昼食-硫黄岳12:30-赤岩の頭12:50-赤岳鉱泉13:45-美濃戸山荘駐車場15:30

支度を整え、不要な荷物を預かってもらい、小屋を出発。阿弥陀岳に朝日があたって美しい。

冬に登った北西稜が良くわかる。夏はあんななのね。

親切に小屋の壁に「行者小屋はあちら」と書いてある。その方向へ向かって歩き出す。

登り始めてすぐ、大同心、三叉峰(サンジャホウ)が見えてきたので、早速撮影にいそしむ妻。

ちょうど、三叉峰から朝日が昇ってきた。

行者小屋でトイレを済ませ、いよいよ地蔵尾根へ。

歩き出すとゴゼンタチバナが迎えてくれる。

林間を抜け、振り返れば北アルプスの峰々。

急な階段が出てきた。昨晩泊まった赤岳鉱泉はすでに標高2300m。なかなかピッチが上がらない。

さらに登って、鎖場へ。昔、氷を登った後、この尾根を下りに使ったことがあったような?

当時は鎖とか階段とかはなかった気がする。

ところで、妻の服装が山パンから、山スカートに変わってることに気付いた?

この辺りまで登るとさらに周りの山が良く見えてくる。

これは御嶽山。

雲海に浮かぶ北アルプス。

ホントに良い天気。

ここは地蔵尾根。

昔、修行で運び上げたお地蔵さんがあったから、とか。

しかし、このお地蔵様は新しい。リニューアル?

この辺りから岩稜みたいになってくる。でも、ロープが張ってあったりと、整備されているから問題なし。

間もなく稜線。赤岳も迫ってきた。

手前にあるのは赤岳展望荘。ここには五右衛門風呂があるとか。気持ちよさそうだけど、順番待ちで落ち着かないかも、、、。

いよいよ高山植物も出現。

これは、イワヒゲ。

稜線に登ると富士山がお出迎え。

これから向かう横岳もクッキリ。

稜線上は次々と高山植物が。

左上から、ミヤマオダマキ、ベンケイソウの仲間、ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ。 

 

青空に映えるイワギキョウ。

赤岳バックのチョウノスケソウ。

その撮影風景。

意外と足場が悪い。

狭いルンゼ状の所には、ムシトリスミレが。

富士山をバックのミヤマダイコンソウ。

いかにも高山植物らしい画。

正面から見ると、パラボラ型の花びら。

太陽熱を集めるタイプですね。

しばらく歩くと小さなお花畑。

でも、この角度から見ると一面のお花畑。

の撮影にいそしむ妻。

オヤマノエンドウとイワウメでしょうか?

そしてあるところまで来るとウルップソウが咲いていた。

私も見たのは初めて!

見たところではこの辺りにしかなかったので、あちこちにはない花?

後で調べてみたら、ここ八ヶ岳と白馬岳の限られた場所にしかないことが判明! ラッキーだったのね。

富士山に笠がかかり始めた。

UFOみたいだけど、また下り坂ということ。

今日いっぱいは持つでしょう。

そして立派なコマクサが登場。

花の数からすると、何十年も経った株。

道の脇の急斜面にウルップソウが咲いている。

バックに行者小屋と赤岳鉱泉が小さく見える。

しばらく行くとハクサンシャクナゲ。

イワヒバリ君が飛ばずに近くを歩いていた。

岩が重なり合ったところにコマクサが一株。砂礫地でないところで見るのはめずらしい。

色が薄いので、シロバナかと思ったけど、後程ホントのシロバナがあった。

ここまで辿った稜線を振り返る。

一番奥の赤岳は行ってない。

こんなところを登って行く、と言いたいとこだけど、実はこのすぐ右に梯子がある。でも、クライミング教室に行ったことのある妻は登って面白い方を選択。

そして横岳に到着。2829m。

車山(中央やや左上の緑の薄い部分)越しの雲海に浮かぶ北アルプス。

右手前の白ザレは赤岩の頭。

左に目を振ると甲斐駒など南アルプスも一望。

三叉峰の脇には富士山が望める。

すぐ近くに大同心が見おろせる。

この角度からだと、仏の姿には見えないなぁ、、、。

その基部には踏跡が見えた。

大同心ルンゼの氷を登った後に通ったのもあの辺かな?

そうこうするうちに尾根の幅がやたら狭いところに出た。

幅というより厚さ15㎝くらい!

鎖が張ってあるので、それを使って慎重にトラバース。

幸い人がいなかったので、スムースに通過。

渋滞必至の場所。

実は、二枚上の写真の所の岩をクライムダウンすると、右手の木と岩の間を歩ける、、、。

砂礫地に出ると人だかりがしていた。

コマクサの群落かな?と思い寄ってみると、そこにはシロバナコマクサが居た!

このような群落の中に一株だけあった。

コマクサは丈が低いので空をバックに撮るのは難しい。

やっと見つけた立派な株。

さらに歩き、4年前にも訪れた硫黄岳頂上。前回はガスって周りは何も見えなかった(その時の様子はこちら)。

妻は感激!

異常に低い避難小屋も健在。 低くないと飛ばされるんだろうけど、、、。

遠くの北アルプスも良く見える。

右の方には槍の穂先がピョン。

反対側を覗くと、硫黄岳の火口。なかなかの迫力だ。

この下には秘湯が、、、いつか行こう。 

今日歩いてきた稜線にも雲がかかり始めた。

さっさと降りようと行動開始。

ところでこの標識、通過する場所のイメージと逆。これから赤岩の頭、赤岳鉱泉、そして美濃戸の順に下って行く。文章としては右から左で合ってるんだろうけど、、、。

キバナシャクナゲが出現すると、間もなく

赤岩の頭に到着。

前回はガスの中、オーレン小屋方面から登って来た。

妻はシャクナゲの写真撮影に没頭。

そして、どんどん下り、

ジョウゴ沢出合に到着。

冬しか来たことなかったので、全くイメージが違う。

たぶん左の方から入渓したんだろうな。

そして樹林帯に入れば間もなく

赤岳鉱泉に到着。

ここで預かってもらっていた荷物を受け取り、休む間もなく下る。

川を渡るところで今日歩いた稜線が望める。

ほぼ全体が見える最後の地点。

この景色を見ながら一休みし、余韻に浸った後、なお下る。

そして、我が家のベンツが止まる駐車場に到着。

 一日違いで素晴らしい天気に恵まれ、

「八ヶ岳は花日和」満喫できました。

 

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