大平山登山は2日目の22日です。
この山は頂上手前のピーク。
6月21日
北海道までの移動。
14:16青函トンネルを出る-15:15スーパー北斗-18:10ころ島牧村の民宿着
チケットは一か月前の10時から発売される。駅で係の人が10時ちょうどにキーを叩いた。残席は1(イチ)、、、(;゚Д゚)。次の新函館北斗行きは2時間後だった。
14:16。青函トンネルを抜けた。
在来線特急時代に通った時の方が感激があったかも。なにしろ、さらに前の経験は何十年も前の青函連絡船だったから。
つまり、その昔、馬術部だった学生のころ、馬を乗せた貨車と一緒に貨物用の青函連絡に乗り、船長さんの計らいで風呂に入れてもらったことがある。ただ、着替えがないので、同じ服を着ることになり、風呂から上がっても臭さは変わらなかった。
電光掲示には「ようこそ北海道」のお知らせ。
東京から乗ってきただけだけど、、、。
乗り換えの時、乗車口の表示を探していた。
係の人が「何号車ですか?」
「5号車です。」
「それなら「P」という案内板に行ってください」
そんな表示、初めてかも。
そして発車
ゴゴゴゴゴ、、、ガァーーー、、、ブルブルブルゥー、、、
ディーゼル特急だった。
イカ飯で有名な森駅を出ると海沿いを走る。ただ、窓の外は相変わらずガスの中。
以前、森駅から乗る時、有名なイカ飯を買おうと駅で尋ねた。イカ飯は駅前の小さな商店で売っていた。その名を知らない人はいないイカ飯が地元ではこんな扱いなの?とビックリしたことがある。
イカ飯にビールは美味しかったけど、、、。
私達は洞爺で降りる。
駅が近づいてくると、距離が表示される。距離より時間の方がわかりやすい気がするのは私だけ?
向かったところは島牧村。高速と一般道で1時間半までかからなかった。長万部からの方が近いが、レンタカーが洞爺にしかなかった。あるいは新函館北斗でそのまま借りるか。
宿の目の前は海。しかも夕日が沈む方向だ。
お世話になったのは民宿「みなと」さん。おばあさんが一人で切り盛りしている。、、、と思ったら、お孫さんが手伝いに来ているそうだ。
風呂に入って、18:49食事にした。
夕食は品数も多く、食いきれない。しかも、海の幸尽くし。カレイ、カキの酒蒸し、エビとイカの刺身、ズワイガニ。小鉢は、シラス、塩辛、キムチ、ミズダコの酢の物。画面を外れたところに(アンコウ?)鍋。
さらに、右写真、活きアワビが出てきた。この食べ方、妻の出身地、八戸と同じなので、感激していた。
6月22日
天気がイマイチの時に狩場山とも考えていた。大丈夫そうなので、予定通り、大平山へ向かう。
林道は途中から砂利道になるけど整備されている、橋も川を直角に渡るのではなく、普通の道路みたいなS字を描く造り。そしてこのトンネルを抜けたところがいきなり終点の駐車場だ。
8:19駐車場発-8:30登山道-8:36登山届-10:30開ける-11:30 810m地点-12:42 1040m手前で引き返す-13:40 810m地点で昼食-14:11下りはじめ-14:36開けた所-16:11登山口-16:18駐車場
駐車場の出口には、「ヒグマ」出没中。ここからは草も生い茂り、妻は不安そうだったが、チョット考えてから進むことになった。
ヒグマは本州のツキノワと違うそうので、なるべく音を立てて歩こう。
と言っても、登山道がきつくって、「ヨイショ、ヨイショ」とか「ア゛ー、ア゛ー」とか言いっぱなしだった。
使われていない林道を進むと左に赤テープがあり、そこを登る。8:30。
林道沿いに登山口があると思っていたので意外。
8:36。登山口。
この箱の中にノートが入っていて、時間、人数、来た場所とかを書き込む(帰りの時間を書き忘れたのはナイショです)。今日の入山者は私達だけのようだ。それに、みんな早朝から入っている。4時ごろとかは、ザラだった。
立派な注意書きもある。時期がくれば登山者も増えるんだろうか?もちろん「熊出没注意」も
滑りやすい沢地形を延々と登って行く。後続の妻が道を失い、何度か戻る。
大平山の固有種、カドバリヒメマイマイがいたので、撮っておいた。
沢地形から尾根状に出た時、エゾハルゼミが腕にとまった。10:15
汗でも吸いにきたのかな?
10:30。やっと開けた所に出てきた。
ここから先も、滑りやすいというか崩れやすい道。
おまけに藪の中を進むのでわかりにくい。ロープを張ってあるところもあるけど、、。
足元には、大小のマイマイがたくさんいる。
踏むつもりはなかったけど、時々足元でバリバリ音がしていた。
この辺りから高山植物が多くなる。
イブキトラノオ、たぶん。
エゾグンナイフウロ
ニッコウキスゲと思っていたら、花が上向きなのでエゾカンゾウらしい。調べたらニッコウキスゲは、うつむき加減に咲くそうだ。
ハクサンチドリ
シロウマアサツキ
もう少しで景色のいいところに出るよ。
11:30。
やっと810m地点に着いた。高度計は1000m近くを示していたので、もっと上まで来ていると思っていたが、、、。
ここからの景色は素晴らしい。向かいの狩場山には雲がかかり、ずっと消えなかった。登っていたら寒かったろう。右には日本海が望める。
ミヤマアズマギク
ミヤマオダマキ
使わなきゃ登れないってことではないし、劣化に注意、とあるので使いませんでした。
むしろ、前後の登山道の方が岩ゴロで歩きにくいし、、、。
この先からオオヒラウスユキソウが出てきたけど、まだ先にあるかもと思い、撮らなかった。
ハクサンオミナエシ?
エゾノハクサンイチゲとキンポウゲ、オダマキなどのお花畑
12:42。1109mピークの手前まで来た。ここから山頂が見える、、、が、時間切れだ。後続の妻に声をかけ、下ることにした。
これは何だろう?
オオビラシラナイソウだな。
ここだけにあった、たぶん、ホソバイワベンケイ
12:58。オオヒラウスユキソウのあるところまで降りてきた。
今年はまだ早そうだ。
去年の枯れた花があったので撮っておいた。
宿に帰って聞いたら、今年は雪が多く、花が遅いらしい。
13:40。810m地点まで戻りお昼にする。
引き返した地点から下りも1時間だ。
昨日、洞爺のセブンで買っておいたパン、バナナ、そして、例の味噌汁。乾ワカメとソフト寒天を加えて持ってきた。
あっちの斜面に、鳥のような岩が見える。フクロウ岩???
14:11。下りのストックを長めに調整して、、と。
バックは狩場山。山スキーに良さそうな山だ。
藪の中には、ミヤマキンポウゲ
14:36。登りではここから開けた地点へ降りてきた。
この間30分くらい、登りより下りが早かったのはここだけだ。
沢地形の中にも、シラネアオイが咲いている。
ニリンソウ
サンカヨウ
この下り、顔の周りにはブヨが纏わりつく。そして、腰から下にはハエの大群だ。帽子のツバやズボンにハッカ油をスプレーして通過。
この北見ハッカ、虫は周りにはやってくるが、最後の5cmくらいには入れないというスグレモノだ。効力が落ちた時にチョット刺されたけど、その時に追加すればいい。
別のマイマイも出てきた。
アポイマイマイかなぁ
そして、16:11。登山口に到着。
開けた地点から2時間。登りも下りも同じ、如何に荒れた道かがわかる。
(後日、途中の行動と帰宅してからの言動が大騒動を招くことになる。)
16:18。駐車場に到着。
やはり、今日の入山者は私達だけのようだ。
と、地図上の♨マークが気になっていたので対岸を覗く。あれがその石灰華らしい。ここから見ると枯れているかも。
今日も超豪華な海の幸。左上は、焼きサクラマス、サクラマスとエビの刺身、ケガニ、アンコウの友和え、ナス田楽、キウリのお漬物に茶わん蒸し。右上の写真は焼きホタテ。左下はお孫さんが作ったカニの刺身。右下はそれを食べようとしている図。甘ぁい!
お酒はビールしか置いてないが、持ち込み自由だそうだ。それを見越してセイコーマート、略してセコマで仕入れてきた。
19:20ころ、あまりに綺麗な夕日が沈んでいった。
6月23日
函館まで移動し、学生時代の友人と再会。
朝、民宿を出て洞爺で車を返し、昼に函館で合流。昼ごはん、観光、夜は飲み会。
早速、お勧めのスープカリー。
チキンを頼んだ。
肉はホロホロと取れる。素揚げの野菜もたっぷり、無料のトッピングはトマトにした。
これは、なかなかいいぞ!
そして、友人の車で移動。
立待岬で記念写真。
友人は、妻と大学の同期だ。
岬の岩場、と、その先には下北半島。
函館市内を振り返る。ビルの向こうに駒ヶ岳。
友人の車でトラピスチヌ修道院へ。
立待岬からは遠そうだけど、意外と近かった。
スマホでは、これをバックに写真を撮った。
先程まで居た立待岬。
この後、新函館北斗のホテルまで送ってもらい、荷物を置いて函館市内まで飲みに行った。
なお、函館北斗のホテルは開業1周年とやらで格安だったので、2か月くらい前に抑えておいた。中国からの旅行客が多く、翌24日の朝食は自分達が外国にいるようだった。
この日(24日)私達はお墓参りに向かう。