6月5日
翌日、起きてみるとガスの中。新幹線の時間が決まっているので、行くだけ行ってみよう。そして、行けるとこまで行ってみよう。
移動とともに雲が上がる。とりあえず歩けそうだ。以前、山スキーで双竜の辻から景場平を経て東吾妻へ行ったことがある。そこで、それに近い、鳥子平からのルートをたどることにした。
6:50朝風呂・・・9:10鳥子平登山口-9:50景場平-11:10展望台手前の湿地-11:15展望台-ちょっと戻ってお昼-11:45下り始め-12:31景場平-12:51鳥子平登山口
昨日は、下山後それぞれの家族がそれぞれの目的で散り、私達は秘湯に泊まった。帳場には振袖を着た少女のマネキンが居たり、ワンちゃんが匂いを嗅ぎに来たりと、なかなか、個性的な宿だ。
部屋の名前は「盛岡」。
なんで都市の名前なんですか?と聞いてみた。
東北新幹線が開通した時に、それぞれの駅名を付けていったんだけど、新幹線がその先へ延びていったら、部屋の数が足りなくなっちゃった、そうだ。なるほど、、、?。
部屋の中は結構広い。今は6月上旬、コタツが入っていた。逆光でわかりにくいけど、妻が着ているのは備え付けの綿入れ。でも食事は、お膳で運ばれ、コタツで食べるのではなかった。なお、お酒は冷蔵庫に入ってるものを飲んで、会計時に精算だった。脱力系サービスだね。
朝風呂に露天風呂に行った。
「ろ天風呂入口」
手作り感満載。
ここは男湯と女湯の分れ道。
、、、
「もう少し頑張りましょう」をあげたい。
作った時にその場にあった材料とペンキを使ったんだろうなぁ。
「自然湧出」
、、、
そんな気がする。
これは何でしょう?
、、、
答えは脱衣場。
お酒か何かの仕込み樽を貰ってきて横向きに置き、扉を付けたそうだ。ステンレス製なので、コーン、と響く。
ちなみに、女性の脱衣場はこれと背中合わせ。
6:50。露天の朝風呂はいいなぁ。
白っぽい硫黄泉で、ぬるめなのでゆっくり入れる。ただし、手前はかなりぬるい。画面の奥が湯口なのでその近くに入る。なお、女湯とは下で繋がっているので、お互いが出入りするとお湯が揺れてわかる。
この他にお風呂は内風呂が錆色の赤湯、こちらは熱い。それと、天空の露天風呂、3階くらいの高さに櫓を組んで、大きなお釜を置き、湯を引いた。こちらは窓から出入りして行く。ちょっと寒そうだ。
なんでも、ここのご主人が何でも自作しちゃうそうで、敷地の一角には重機が置いてあった。しばらく前に、作業中足にケガをされ、しばらく工事はお休みするらしい。治ってもあんまり頑張らないでくれた方がいいかも。
露天風呂の近くにはサラサドウダンがたくさんあった。今が盛り、の時期に当たったのは初めて。
食事を済ませ、会計をして、天気の具合を聞く。いつもこんなもんだから大丈夫、と頼もしい?答え。
女将さんの車がダートを吹っ飛んで行った後に出発した。
9:10。鳥子平脇には3台ほど止められるスペースがある。そこに止め、出発しようとすると、先ほどUターンしたところにバイクが止まり、藪に入り、すぐ戻ってきた。手には、根曲竹の筍が。タケノコ取りの人たちはもう少し標高の低い所にいた。この人はポイントを知ってるのね。
ここは、バスも通っている。
が、11時台に一本、14時台に一本、帰りはその折り返し。つまり、14:48のバスに乗り遅れたら大変なことになる。
登山道以外には入っちゃだめ、とのお達しだ。タケノコ取りには無意味かも。
さらに、一切経山の噴火注意。
4つ上に写っている山だ。ここは500m以上離れてるので入山できる。
そんな中を出発。
途中、鮮やかなミツバツツジがあった。日陰だし、咲いたばかりだから、色が濃い。
9:50。景場平に出てきた。この先、意外ときつい登りがある。頂上のなだらかさに騙されてはいけないのだ。
チングルマの咲はじめ。
アオモリトドマツの陰に隠れるようにアズマシャクナゲが咲いていた。意外と目立たない。
池塘というか、これは池、もある。
まだ小さいコバイケイと開いていないワタスゲがなかなかいい雰囲気。
池の中の庭石と盆栽みたい。
また登りになってしばらく、登山道整備の丸太の下が向こうが見えるほどえぐれ、かえって跨ぐのが大変になってる。10:55。
登りも終わりに近づくと、片方だけに伸びた枝。
パタゴニアの木みたいだ。
11:10。上の湿地帯に出てきた。
ここにも池がある。浅くて真夏は干上がりそうだけど。
チングルマがまとまって咲いている。この山は人が少ないからじっくりと見られる。ただ、まだ時期が早いので、あんまり多くない。例年なら、まだ咲いていないかも。
11:15。間もなく、展望台分岐に到着。
妻が立っているあの辺りだ。
展望台から見た磐梯山。あるのはわかるけど、、、。
あそこが東吾妻の頂上、ってどこだかよくわからないけど。
11:45になったので、頂上には行かず、下ることにした。少し戻り、木道の脇をでっぱりを付けてベンチみたいにしてあった所でお昼にした。
12:31。景場平まで戻ってきた。
鳥子平と書いてある杭とバックは高山。
ここのワタスゲ、来た時より綿毛が開いてきたかも。
晴れると開くんだろうか。
ホシガラスが盛んに地面をつっついていた。冬に隠した実を探してるのか、虫がいるのか?
12:51。鳥子平に帰ってきた。この辺り、柔らかいフキが多い。写っているのはコバイケイだけど。
福島駅でレンタカーを返して、予定通りの新幹線に乗った。昨日一緒だったみんなから、さっき乗った、だの、もう大宮、だのと無事メールがたくさん入っていた。結構バラバラに帰ったのね。