3月30日
先月は冬、今月は春真っただ中。
今月の初めは海外逃亡中だった。帰ってきたら、急激に暖かくなってきた。そして桜も早々と開花。ギフチョウも早いかも、と出かけてみたら、素晴らしいチャンスに出会えた。
9:46牧馬峠出発-10:12観察地点着-11:07交尾発見-11:38お昼-12:15頃尾根経由で戻る-12:50頃牧馬峠
9:46。例年どおり、このテントが張られた牧馬峠に到着。
平日なのに車が2台とバイク1台。最近は有名になりすぎ、土曜日は止めるとこがなくなりそう。
早速登り始める。
観察地着、10:12。気温は12℃。ギリギリ飛び始めるか?というところ。
しばらくすると、ポツリポツリと飛び始めた。すぐに羽を広げて日向ぼっこ。まだ十分に体温が上がってないらしい。おかげで撮影しやすい。
キイチゴの花では、かなり長い時間吸蜜していた。
居合わせた方二人と三方向から狙った。
ザックを置いた近くにもまたやってきた。
かなり新鮮な個体だ。
3月中ではさすがにはやいのかなぁ。
と思っていたら、目の前に二頭が降り立ち、あっという間に交尾が始まった。11:07。
オスは羽化してから成熟するまで1週間ほどかかる。メスはオスより約1週間遅れて羽化する。ギフチョウはそのタイミングで交尾する。今日はそこにピッタリ、というわけだ。昔、高校のころ、現在は住宅地になっている多摩丘陵のギフチョウを飼育して野に戻す、というのを何年かやったことがある。交尾そのものはハンドペアリングという方法で行っていたので見たことはあった。しかし、野外で交尾を見たのは今回が初めてだ。この写真、上がオスで下がメス。妻は、そんなにすぐに許さなくてもいいのに、と、ちょっと不服そうだ。
2分くらいすると、くっついたまま飛び立った。
しかし、ほんの10m程の所までしか飛べない。
しばらくそのままだったので、いったんビデオを止めた。
先程の二人が、他の撮影地から戻ってきたので場所を教えてあげた。喜んで撮影していた。
11:38。お昼にした。
気温が上がってきたのか、ギフチョウがしょっちゅうやって来るようになった。いちいち撮影に行くとご飯が食べられないので放っとくようになった。と、すぐそばに落ちるようにとまったのがいたので、もしやと思い見に行ったら、交尾していた。その後、もう一組が飛んできて木の枝にとまった。後から来た人が枝でツンツンして落としてしまった。感心できないことだが、それ以上のことはしなかったので注意するのはやめた。
12:15頃。尾根経由で帰ることにした。
12:26。ジタバタしているように見える個体がいた。
本当に羽化したてのようだ。
光の角度が、、、とか言いながら、あちこちから撮影した。
飛び立っていったが、
またすぐ近くにとまる。
またしばらくモデル撮影会となった。
そして、途中、ミツバツツジに来ているギフチョウを撮っていた先の二人に会って、12:50頃、牧馬峠に着いた。
スギ花粉からヒノキ花粉に代わるこの時期、すぐに温泉に向かった。