9月28日
天気予報を眺めるだけで夏が終わった。秋雨前線や台風の狭間に一日だけ晴れの予報が出ていた。これを逃す手はない、と。
昔、一ノ倉南陵を素晴らしい紅葉の日に登った(1992年、昔ぁし~ちょっと昔のページ中にあります)。何年か前、その紅葉を妻に見せようと一般ルートから登ったことがある。しかし、ツアー客で登山道が大渋滞。結局、天狗の溜り場で引き返した。それに懲りて、平日の朝一番のロープウェイを目指すことに。
この画像はオキの耳から見たトマの耳。
8:10ロープウェイ出発-8:29天神平出発-9:04熊穴沢避難小屋-9:39天狗の溜り場-9:59オジカ沢の頭への稜線が見えた-10:23トマの耳-10:41オキの耳-11:12肩の小屋でお昼-11:37下りはじめ-11:44天神ザンゲ-12:07天狗の溜り場-12:31熊穴沢避難小屋-13:22ロープウェイ天神平発
8:10。ゴンドラが出発した。
自宅を出たのは4時半過ぎ。大量のトラックに囲まれて高速を走る。水上のセブンで100円コーヒーを買って朝食。ロープウェイの駐車場では「2階に止めてください」。登山者は2階なのかなぁ?
準備を済ませ、6階のチケット売り場へ。平日なのに30~40人並んでいた。順番が来て妻がカードで支払い、7階から改札口へと歩いた。乗り場まで行き、チケットをもらっていないことに気づき、領収書を係員に見せた。もらえた!(^^)!
そんなプチハプニングもあったけど、それほど遅れもなく。
8:29。トイレを済ませ、天神平を出発。
頂上はガスの中。
登るうちに晴れるといいなぁ
9:04。熊穴沢避難小屋。
立派になったなぁ。大昔はかまぼこ型の腰をかがめて入るタイプだったよ。
9:24。富士山が小っちゃぁく見える。
角のように出ている葉っぱの左に薄ぅく写っているのがそれ。
少し登ると、紅葉が始まった。
この辺りで京都から車で来た方と一緒になった。
「頂上は?」
「ちょうどガスに隠れた辺りの右側ですね」
「一ノ倉沢って(西黒沢を指して)それ?」
「いいぇ、そこに見える尾根が西黒尾根で、一ノ倉はさらに頂上の向こうへ行かないと、、、」
「一度見ておきたいんや。」
「そう、天気のいいのは今日だけだから行った方がいいですよ。」「この後、トキも見に行くんやけど、佐渡へ行ったら台風で帰れんかも、、、。」(でも、行くんだろうなぁ。)
9:39。天狗の溜り場。
初めに書いたように、以前来た時は天狗の溜り場ではなく登山者の溜り場だった(;^_^A
今日は誰もいない。
少し登ると、ナナカマドの実が綺麗。9:58
オジカ沢の頭への稜線が見えてくる。右側の斜面に日があたった時の紅葉が綺麗。
この先へ歩けば万太郎山から仙ノ倉、平標へと続く。遠いけど、、、。
10:23。谷川岳の一つ目の山頂、トマの耳(1963m)に着いた。
二時間かからなかったかも。
妻が、「トマの耳、って何でそういうの?」
「昔、意味を聞いた気がするけど忘れた。」
ガスが薄くなり、下が見える。
中央の尾根が西黒尾根。その向こうの谷をロープウェイが登ってる。右端の白っぽい所が天神平で、あそこから登ってきた。
続いて、ガスの中、オキの耳へ向かう。
と、ガスがとれてきた。
光の帯がやってくると、紅葉が映える。
しばらく、撮りながら見ていた。
10:41。オキの耳(1977m)に到着。また、ガスの中に入った。
突然、ガスが晴れた。
トマの耳を振り返る。だいぶ人が登ってきた。
ところで、帰ってからググってみたら、
“トマの耳”とは、“手前の耳”、
“オキの耳”とは、“奥の耳”
だった。
ほんの少し先へ行くと、一ノ倉沢が見える。
白っぽいところがテールリッジで、南陵の取り付き、烏帽子岩も見える。ただし、見えるのは(登ったことがある)一部のマニアだけかも。
戻る途中、また、光の帯がやってきた。
登山道わきも鮮やか。紅いツツジや黄色いカエデ。
いわゆる“バエ”(映え)ってやつね。
11:02。肩の小屋が見えるところまで戻ってきた。
左を振り返れば、白毛門から笠ヶ岳、その先は朝日岳、巻機山へと続く。
昔、山スキーで一日で抜けてやろうとチャレンジ。天候不良と体調不良で敗退。ウツボキ沢を滑り下り、電車でつないで巻機山へ行った、という変な記録(1983年)がある。
平日なのに、多くの人とすれ違いながら、小屋へと下る。
京都の人に「オキの耳のすぐ向こうの平らなところから一ノ倉沢が見えますよ。」とすれ違いざま伝えた。
11:12。小屋脇のベンチでお昼。
今日は、サツマイモご飯。秋の味覚をありがとう。
11:37。下りはじめ。
どんどん人が登ってくる。少し下で団体とすれ違った。途中の鎖場だったら20分とか待たされたかも。やっぱり平日でも団体さんて来るのね。早く登って良かったぁ。
11:44。天神ザンゲ着。もしかして“・・・岩”が隠れてる?
眼下には天神尾根、遠くには、左端が武尊山、右には赤城山が見える。
上を見上げれば草紅葉、下には笹原が広がっている。
この辺り、山スキーで来ると超気持ちいいところ。ただし、笹原の下から左へ滑ると危険。一度条件のいい時に滑った。が、滑ったというより横向いて落ちているだけ。斜面にヒジが触れるくらいの角度だった。良い子は熊穴沢の避難小屋に向かって、そこから左へ降りてね。
天狗の溜り場近くに、バエな黄葉が見える。
途中、上から見て左のルートを取ったら、ヤラセの画みたいになってしまった。こちらから見て灌木の左なら、スタスタ降りられる。
12:07。天狗の溜り場。
ここまで降りるとナナカマドの葉っぱが付いている。
人が溜まっていたので、見晴のいい岩の画は無し。
後ろを振り返ると妻が遅れていた。
すれ違いでだいぶ待たされたらしい。
12:31。熊穴沢避難小屋。
ここを過ぎるとすれ違う人が居なくなった。ロープウェイ最終が17:00だから、これからだと頂上まで行ってこれないかもね。
13:22。天神平でトイレを済ませゴンドラに乗った。
往きには見えなかった頂上が見えた。
谷川岳は双耳峰というのがよくわかる。左がトマの耳、右がオキの耳。
今日の紅葉は頂上付近が丁度良かった。紅葉はどんどん下ってくるんだろう。そして、人はどんどん登るんだろう。
ベースプラザのソフトクリームは美味しかった。
その後私達は、湯テルメ谷川へ向かった。露天風呂修理中で100円引いてくれた!(^^)!